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ディープサイクル1年目のへたり具合

公表されているグラフ(105Ahのモデル)を見ると、50%の放電深度で使った場合、350サイクルで容量が半分程度に減ってしまうようです。

このバッテリーを使う時はボルトメーターの表示が12Vを下回ったら負荷を掛けないようにしていたので50%以下の放電深度をキープしていたと思います。また、3ヶ月に1回程度バッテリーの一辺を床に付けた状態でシェイクしています。

s-12v001

負荷が掛かった状態での電圧です。負荷を外した途端0.2Vぐらい上昇します。

充電状態を推測する式に[開放電圧(V)=(比重+0.84)×6セル]というのがあります。それによると100%=12.72V、75%=12.45V、50%=12.18V、25%=11.91V(20℃時)となります。

s-omega00801

バッテリーの充電は半年前からインバーターを通してパルス充電器で充電しています。

実験は前回(2011.9)に行ったのと同じ方法で電圧の変化を記録し、比較してみます。

【実験方法】

  • まず2日間パルス充電器6Aでバッテリーを満充電にします。(前回はチャージコントローラー14.7Vで充電)
  • 満充電のものを2日間自然放電させて、抜けていく様子を確認します。(前回と同じ)
  • 2日後に4A程度の負荷を掛け続け、容量が25%(11.91V)に達するまでの時間を記録します。(前回と同じ) (注1)

s-lcddual

負荷(4A)は前回同様バッテリーにインバーターを繋ぎ、LCDモニター2台を稼動。

まずは自然放電の状態です。バッテリーAが9ヶ月使用、バッテリーBが1年使用。

batt1y1

2日後の電圧は前回(9ヶ月前)より低いが、2日間で下がった電圧は少ない。

続いて負荷を加え続けて電圧の下がり方を比較してみます。

batt1y2

(注1) 負荷が掛かった状態での11.91V=25%というのは間違いです。開放電圧では12.2-3Vに上昇するので、実際の充電率は50%以上だと思われます。

計測データをグラフにしてみました。

s-grafh01

紺色:A新品 マゼンタ:A9ヶ月経過 黄色:B3ヶ月経過 シアン:B1年経過

【考察】

  • 新品が14時間に対して1年後が7~8時間に減っています。約半分ということは本来のスペック通りに劣化しているのではないかと思われます。
  • バッテリーBが前回より2時間程度伸びています。これは前回太陽光でコントローラーを通しての充電(14.7V)では満充電になっていなかったからではないかと思います。
  • 開始時電圧の低いバッテリーB(12.85V)のほうがバッテリーA(13.05V)よりも40分長く使えました。Bのほうが劣化していないということでしょうか。
  • 充電器を通して充電するほうが一杯ゝ電気を詰め込めるようです。これは最後の充電段階で16V前後の高めの電圧で充電しているからかもしれません。
  • パルスによるデサルフェーションがどの程度効いているのかは全く分かりません。

s-bt1y001

1年目と9ヶ月目のG&Yu [SMF31MS-850]。 並列に繋いで使用中。

 この分だとあと1年もすればスカスカのバッテリーになってしまいそうです。そうなったら昼間のバッファー用に回そうかと思います。
このバッテリーは2コで3万円ほど掛かりましたが、安い55Ahのカーバッテリーを4つ買って、並列に繋いだほうがコストパフォーマンスが良いのではないか?という気がしています。

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(2012-07-05 /batt1y)

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