Black&Deckerの12Vクリーナー[PAV1205]用に極細ノズルを作りました。この小さいノズルで、普通のノズルが入らないような狭い所に溜まったゴミを吸わせたいと思います。
このサイズだと、消しゴムのカス程度のゴミを吸わせるのに丁度良さそうです。
B&D PAV1205
掃除機はブラック&デッカーの車用の製品です。DC12Vで動くので、ソーラーパネルからの電力で充電したシールドバッテリーで使っています。
本来は車内の掃除ですが、もっぱらデスク周りで使っています。
普段は本体のオレンジ色のノズルを伸ばして使います。
付属のホース&ブラシノズルを取付けて使うこともできます。でもこのアタッチメントはシートやフロアカーペット用なので、狭い隙間を掃除するのには向いていません。
そこで、もっと細くて隙間に入るノズルを作ろうと考えました。
ノズルを作る
いつものように、3Dプリンターで作ります。12mmのホースが繋がるように設計しました。
掃除機に取り付ける方は、風がスムーズに流れるように、滑らかに面を変化させています。
材質はABS。こういう道具類は靭性のあるABSがイイです。PLAだと硬くて折れ易いです。
Brimを付けておけば、収縮して反って剥がれることはまずありません。
設定温度はいつもベッド85℃、ノズル230℃。これで大体上手く行きます。
こんな棒状の物体でも剥がれません。糊を塗る必要の無い”UltraBase”はホント楽です。
完成状態
よくある隙間ノズルを小さくしたような形です。
少し隙間があったので、t1.5の板を接着しました。これで隙間が埋まって完璧です。
この形ならスムーズに風が流れるはず。
隙間なく、バッチリ。
動画
ゴミを吸い取る様子を動画に収めました。
まとめ
極細ノズルは普通のノズルが入らない狭い部分のゴミ、ホコリを吸い取るのに使えます。
ただ、ノズルを細くすればするほど吸い付ける力が強くなるかと思ったら、そうでもないようです。もう少し太くても良かったかもしれません。
次は純正のホースの先に付けるタイプの隙間ノズルを作ってみようと考えています。
(満足度:75)
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コメント
はいはい、いいですよね
こんなノズルが純正であってもいいと思うんだけど
実際はないんですよ
もう少し、長さがあれば隙間の奥まで掃除できますね
あんまり細くすると、吸引力が下がるかとも思ったけど
この細さならそうでもなさそうですね
B&Dで売り出すかも知れませんね。
このサイズの市販品はあまり見たことがありません。
電池式のおもちゃレベルのものは見たかな?って感じです。
イメージしていたのは指先を吸わせたら真空で痛くなるぐらいの感じですが
そこまでの力は全然無いですね。
でも隙間のホコリはちゃんと吸いました。まあまあです。
> もう少し太くても良かったかもしれません。
先端ノズルを極細にし過ぎると空気抵抗が大きくなってしまうのでしょうか。
16mmくらいの細パイプなら吸引空気量に対してバランスが良かったのかも。
よく考えてみたら、ホース自体は細くする必要がないので、
付属のホース(外径32mm程度)に付ける細ノズルを作ってみることにしました。
先端は15*30mm程度になるので、隙間に入るし、無理無駄なく吸うんじゃないかと予想しています。
細くすれば良いわけではなく、流入空気量のバランスが難しいみたいですね。
「アマチュア木工の集塵シミュレーション」
http://www.mokkin.jp/dcsimulation/simulation.htm
掃除機と木工集塵では規模が違いますが、静圧と風量風速でいろいろ計算があるようですが、今回のようにシビアではなく、とりあえず用を成せば良いのであれば
せっかく隙間を埋めましたが
この先端近くの側面に数か所 流入空気用の穴をあけたら もう少し吸い込んでくれるような気がしますね。
うーん、静圧と風量風速の計算は難しそうですね。
>せっかく隙間を埋めましたがこの先端近くの側面に数か所 流入空気用の穴を
この理屈がよく分かりません。二次エアを吸って、真空度が下がるような感じがしますが、どうなんでしょ。
このノズルに代わる新しいノズルを作りました。能力、使い勝手共に満足できる物になりました。次の記事でお披露目したいと思います。