先日カリンの木を切り終えて、4インチチェーンソーを床に置いていたのですが、不用意に踏んづけてしまい・・・ガード(バッフル)が折れてしまいました。
このパーツだけ買って交換できれば良いのですが、どこを探しても売っていません。
4インチチェーンソー
Aliで買ったMustoolの4inch chain sawです。負荷を掛けると、すぐにオーバーヒートして止まってしまうのですが、軽作業には軽くて便利。
バッフルは手を守るために付いています。
前側からネジ1本で留まっています。
踏んづけた後
根元からポッキリと折れてしまいました。
折れる前は、こんな感じ。30°前に傾いて取り付けられます。(断面はピッタリ合います)
でも、ナイロン製(多分)の成形品のため、接着剤が効きません。
モデリング
ハニカムの孔と枠を挟み込む形でバッフル板を固定するデザインにしました。狙いは、もしもまた踏んづけてしまっても、作った部品の方が折れてくれれば何度でも直せること。
なので、バッフル板にネジを打つのは避けたいのです。
部品は3つに分けて接着して仕上げます。
ABSでプリントします。壊れる時は、ABSの方が折れるか、接着が剥がれるはず。
3Dプリント
ヘッドの温度を保つことを考えると、1回でプリントしたほうが良いと思います。ということで、3つのモデルを並べてプリントします。
厚みが11.5mmある部品があるので、密度を40%に設定。
30分程度で出来上がり。
本当は真ん中の薄い部品を端に配置したほうが無駄な動きが無いと思います。
切断/接着
折れた所をミニルーターで切り取ります。
出っ張りをカッターやヤスリで削って仕上げます。
部品を差し込み、端面の高さをヤスリで削って調節します。
板部品を二塩化メチレンで接着後、30°傾いた部品も接着。
チェーンソー本体に嵌まる凸部分は角穴に合わせてヤスリで調整します。
修理完了
本体にネジ止めして、修理完了。
違和感なし。
強度も十分あります。もう一度折れたとしても3Dプリントすれば直せます。(満足度:90)
コメント
いやぁ〜何時もの事ながら、工作センスは抜群ですな!。または、脱着式or下倒式の透明アクリル板などにしても良ろしかったかもですね。
自分も、はやく3DP使いに昇華したいものであります!。
ありがとうございます。
パタンと倒れるのはいいですね。
次バージョンで作ってみようかな。
工作好きなら3DPは買うべきです!
いつも見事な修復・作成を拝見させて頂いています。知識がなく的外れかもしれませんが、今回の修復に「プラリペア」はいかがでしょうか、でもこれでは記事になりませんね。
コメントありがとうございます。
プラリペアは万能のイメージがありますが、今回のナイロンやPP、POMなどの結晶性樹脂にはくっつかないので使えません。
プラリペアは非結晶性樹脂に使えます。アクリルの粉なのでアクリルをくっつけるのには向いています。ABSにも使えますが、ABSを削って作った粉を使った方がより強力に付きますね。
大変ためになります、ありがとうございます。
(^_^) v