急須型の小さい加湿器を作りました。お湯が湧いているように見えますが、超音波で水を振動させて出ています。市販のプラスチック製加湿器とは違い、急須ってのがイイ。
急須は10年以上前にダイソーで買ったもの。
作り方
ミストメーカー
心臓部にはAliで買った超音波式ミストメーカーを使います。
前回作ったハンギング式加湿器から取り外して使います。
水に漬けて、DC24Vを加えると水柱が立って、ドライアイスのような重い霧が発生します。
急須に穴あけ
電源コードを引き出すための孔と空気を送り込む孔を開けます。振動ドリルで開くのかもしれませんが、割れてしまってはお終いなので、ここは慎重にミニルーターに砥石を付けて少しずつ孔を大きくしました。
大きい孔はゴムブッシュが嵌まる15mm、小さい孔は空気用に8mm
ダイヤモンド系のヤスリ(ダイソー製)が一番効率よく削れました。といっても結構大変で、この孔を開けるだけでも1時間以上かかりました。
ブロアファン
空気を押し込めるために、5015というサイズのAliで150円ほどのブロワファンを使います。これの吹出口にチューブを繋げるためのアダプターと取り付けのブラケットを作ります。
コンパクトにするため、ダクトを方向転換。ブラケットは吸盤を留める形にしました。
モデリングができたら、3Dプリンターでプリントします。
一体でも作れますが、分割して出力し、接着したほうが効率的です。
ABSでプリント。
ABS糊でパーツを接着し、ダクトが完成。
ブラケットもできました。これをタッピンねじでブロワファンに取り付け。
ジャンク箱にあった5Vのブロワファンに取り付け。吸盤はダイソーのもの。
外付けブロワファン完成。DCDCコンバーターで電圧を5V以下に調整して使います。(Aliで注文した24Vのファンが届いたら交換する予定。)
■STLデータはThingiverseからDLできますのでご自由にどうぞ。
組み付け
ミストメーカーを急須に入れ、コードを中から外に通します。ブロワファンを吸盤で急須に取り付け、チューブを穴に差し込みます。
ミストメーカーに付いているゴムブッシュをはめ込めば密閉性が保たれます。
チューブはダクトの外側にはめる、もうひと回り太いもの(内径8mm)を使う予定でしたが、急須の穴あけが予想以上に大変なので、これで良しとしました。
この太さのチューブ(内径6mm)でも風量は足りている感じです。
密閉性を高めるために、蓋の穴をテープで塞ぎ、蓋の裏にはシリコンのシートをドーナツ状に切ってはめ込みました。
まとめ(動画)
簡単な仕組みですが、結構な量の霧が出ます。
ストーブの上に置いたヤカンは湯気が上に向かって出ますが、これは横に向かって出ます。
急須型の加湿器は穴あけが一番大変でした。ブロワファンの取り付けはパイプや板を切って貼っても作れると思いますが、やはり3Dプリンターがあると早いです。
自作加湿器色々
前回作った加湿器
7年前に作った気化式加湿器
コメント
いいですね
急須ってとこが、また和の心っぽくていいですね
3Dプリンタが大活躍ですね
そういえば15mm角のFANが販売されてますので、これをつかうのも
ひとつの手かとおもいます。
内蔵できるかもです。
ありがとうございます。
急須から出る霧が湯気に見えるのが気に入っています。
やはり3Dプリンターで作ると楽ですね。
15mm角のFANですか。え?15mm? そんな小さいファンがあるんですか。
水分が心配ですが、小さい部屋を作ってやれば内蔵できそうですね。
あるんですよね
何に使うのかは?です
因みにサイズは15×15×5、定格電圧5V 0、06A
お値段 1,080円です
Shop Uで検索です
見ました。何用なんですかね。
風量は少ない感じですが、使い方によっては面白いことができそうですね。
ミストの出る感じ、陶器への穴加工とどれも素晴らしいですね。
急須を利用したバスレフスピーカーなんてものを見たことがあります。
日常的なものを非日常的な使い方をするというのはロマンですね
ありがとうございます^^
簡単な仕組みで、意外といい感じに水煙が出て満足しております。
>急須を利用したバスレフスピーカー
蓋の所がスピーカーで、注ぎ口がポートなんですかね。
硬い陶器で、ドーム型のエンクロージャーならいい音出そうです。
本来の用途と違う意外性があるのが面白いですね。