ダイソーで売っている、ボディもネジもプラスチックでできたバイスがあります。おもちゃレベルの工具ですが、改造すれば使えるモノに生まれ変わります。
強力吸盤でピッタリ吸い付いて、ちょっとやそっとじゃ落ちません。
ダイソーのミニバイス
このバイスは横のレバーを倒すと底のゴムが持ち上げられて真空になって、机に固定・・・ってなるプラスチック製のバイスです。
一応机に吸い付きますが、数分で真空でなくなり、外れてしまいます。
底のゴムを引っ張り上げて真空の力を使う仕組みです。でも四角い吸盤だと隙間が出来て空気が漏れそうなのは簡単に想像できます。
こちらの個体は全く吸い付きません。何かを固定してもバイスごと動いてしまっては意味がありませんね。
クランプ式に改造
バイスを机にしっかり固定できるように改造します。
使うのはキャンドゥで買ったこんなクランプ。
金属の先端をグラインダーで細く削り、SUSのパイプをはめ込みました。
ゴム底を引っ張る金属もグラインダーでカットしました。
机にガッチリ固定。これで使える道具になりました。(´∀`)b
(2013-04-05 /100vise)
強力吸盤式に改造
クランプ式は机の隅っこに限定されるのが欠点です。今度は3kgの重さまで耐える強力な吸盤を使って、どこにでも固定出来るバイスを作ってみようと思います。
吸い付ける原理はミニバイスの四角い吸盤と同じです。
ピンを抜いてバラバラにしてみました。
こんな風に使うイメージ。ただ、この位置だと本体と吸盤がユルユルです。
引っ張る距離を稼ぐべく、下に穴を開けました。ここにレバーを通します。
丸い吸盤の山とバイスのボディが当たっているので四辺をカットしました。
組み付けるとこんな感じ。吸盤とボディの間がまだ少しガタ付きます。
隙間を埋めるために元の吸盤を切って挟むことにしました。
再度組み付け。全くガタ付きがありません。これはイイ!100点満点の出来。
レバーを倒すとこれぐらい引っ張ります。十分すぎる吸引力です。
このバイス、ハンダ付けの時に使うと便利です。
(2013-04-08 /100vise2)
まとめ
2通りの固定方法で作ってみましたが、それぞれに長所短所があります。
クランプ式は机に固定するということでは吸盤式よりも強力です。一度固定してしまえば動くことがありません。問題は固定位置がどうしても机の端になること。ハンダ付けする時などに使うと、机の上に腕を置けないので、コテ先の狙いが定まりません。これはイマイチです。
一方、吸盤式は好きな所に取付け出来るのが最大のメリットです。ただし、取り付ける面がザラザラしていたり、柔らかかったり、吸盤の真空度が保てないと使えません。まあそれでもデフォルトの四角い吸盤と比べたら、4倍ほど強く吸い付くと思います。
コメント
これは実用的な改造です。真似させていただきます。
この記事はフィラメントセンサー記事の下方にある[フォローする]の下に8個表示される記事で発見しました。
[戻る]で再度見ようとすると別の記事が出るのですね。
googleが自動で関連する記事を表示する仕組みです。なので何が出るかはお楽しみって話です。
記事を書いたのは5年前なんで、このバイスが今も売っているのか分かりませんが、よく吸い付くのでこの改造はオススメできます。
そう言えば5年ぐらい前までは普通に売ってた防塵マスクが売ってないんですよね。ホームセンターに行けば300円ぐらいで買えるんですが・・・。
この記事に触発されとりあえず同じ100均バイスを買ってきました。
で、表面メラミン加工の100均トレイに吸盤で吸い付けると、意外と安定して
作業用にいい感じなのですが、やはり数分で外れてしまいます。
そこで、私はバイス本体をトレイに万能接着剤で貼りつける決断をしました。
トレイも100円ですので惜しげもありません。
結果は良好。もちろん机に固定する方がしっかりしますけどね。
これも一案と言うことでコメントさせていただきます。
イイんじゃないですか。
私も机がガタガタで吸い付きが悪い時は、塩ビの下敷きに引っ付けて、
それを机に置いて使ったりします。
自分の好きなように、使い易いようにカスタマイズするのが100均の楽しみ方だと
思います。