ウチで2台目となる3Dプリンター、ANYCUBIC i3 MEGA UltraBaseがやってきました!2年前に買ったデルタ型(KOSSEL)と比べ、精度、使い勝手とも、格段に良くなりました。
ANYCUBIC i3 MEGA (Ultra Base) 購入はGearBest ヾ(^Д^*)ノ
Contents
ANYCUBIC i3 MEGAを選んだ理由
- 剛性が高い鋼板製のフレームで、精密な出力が期待できる
- ほぼ完成品で、すぐに使える
- ウルトラベース、レジュームなどの新機能が魅力
1.鋼板製のフレームで剛性が高い
剛性が高いと振動も小さいし、高精度な出力ができるんじゃないかと思います。重量も11kgとどっしり安定しています。
t1.2の鋼板を溶接して作られています。
X軸Z軸を支えるアーム部は8本のボルトでベース部にガッチリ固定。
デルタ型だと、重いヘッドをロッドで吊るして、振り回す形ですが、X軸とY軸をスライドするこの方式のほうがブレが無く、高い精度が期待できそうです。
2.ほぼ完成品で、すぐに使える
組み立てはアーム部をボルトで固定し、コネクターを接続するだけなので、15分程度で終わります。また、ソフトの設定も不要で、マイコン(Arduino)の難しい記述も要りません。
組み立てはホント簡単。ネジを対角の順に締めるという基本さえ守っていれば十分。
リールスタンドはアクリルのパーツを組み立てます。これも難なく完成。
付属品は必要な物が全部揃っているので、自分で別途用意する物はありません。
取説がしっかりしています。
予備のホットエンド、リミットスイッチまで入っていて、至れり尽くせり。完璧です。
ニッパーにピンセット、ゴム手袋まで入っています。
キットを買うと調整にかなりの時間が費やされますが、これは楽です。また、ANYCUBIC社からパーツの供給もされているので、補修やカスタマイズなどアフターも安心です。
3.ウルトラベース、レジューム機能が魅力
ガラスの表面に特殊なシートが貼ってあります。樹脂がしっかりとくっつき、剥がしやすいというのが特長のウルトラベース。汚れたらアルコールで掃除できます。
ベッドはヒーター付き。ベッドのレベル調整は四隅のネジを指で回す形なので簡単!
フィラメントセンサーが付いていて、無くなったら自動で一時停止します。
今まで使っていたKOSSELは、プリントの途中で止めると一からやり直すしか無かったのですが、この3Dプリンターは[PAUSE]を押せば一時停止できます。この機能があれば、フィラメントを違う色に交換したり、中にナットや錘などをインサートしたりできそうです。また、不用意に電源が落ちた場合も、そこから再スタートできる機能も備えています。
組み立て・調整
組み立ては前述のアーム固定とコネクタを差し込むだけ。あとは電圧を110Vに変更し、ベッドのレベルを調整すれば、すぐにプリントできます。
六角レンチなど細い棒を差し込んで、220V側になっているツマミを110V側に動かします。
ヘッドとベッドの間が紙1枚分(0.1~0.2mm)の隙間になるように調節します。
試し打ち
出力はプリンタ本体にSDカードを挿し込む方法と、PC(CURA)からUSBで繋ぐ方法があります。まずは付属のSDカードをスロットに入れ、フクロウを出力してみました。
初めての出力ですが、出だしはかなりイイ感じです。(設定は何もいじってません。)
ベッドへの食い付きも良く、剥がれるようなこともありません。
かなりイイ! 以前のKOSSELだと、このレベルを出すのに調整に何日掛かったことか。
一層目もかなり綺麗。大満足です。(フクロウの出力時間:1時間19分)
色替えも出来る
このプリンタに付いているレジューム機能を使って、色替えを試してみました。プリントの途中で一時停止し、フィラメントを抜き取って、別のフィラメントと交換します。
右は普通に作ったロボット。白黒共にPLAです。
まとめ
組み立て調整が楽なのは、2台目の3Dプリンターとしても、かなりポイントが高いです。2年前にデルタ型を組み立てた時は、組み立て後、各種調整の方法や、arduinoで数値を指定する方法など、やり方をgoogle検索するところから始めなければなりませんでした。組み立ててすぐに精密な出力ができるのは、やっぱりイイですね。
プリント精度の高さについては期待通りです。一発目から、かなりいい出力が出来て大感激。出力はSDカードからと、PCからUSBで繋ぐ方法がありますが、どちらも問題なく出力できました。ただし、レジューム機能はSDカードからプリントする場合に限られるようです。
まだ付属のPLAを試し打ちしただけなので、全体を把握したわけではありません。現時点の感触では失敗の確率が少なく、高品質なプリントができそうです。このプリンタはABSの出力が競合機種よりも綺麗という話もあるので、近いうちにABSを出力してみようと思います。
【動画で紹介】特長、操作方法、プリントの様子
Pros & Cons
Pros
- 組み立てと調整が簡単で、すぐにプリントできる
- 高精度な出力ができる
- 一時停止機能は色替えなどに活用できる
- 途中で電源が切れても、そこから再スタートできる
- カプトンテープなどが不要で、使い易いウルトラベース
- 付属品が充実している
- 取説がしっかりしているので初心者も安心
Cons
- 前面シートの貼り方(設計)が大雑把
- タッチパネルの反応がイマイチ
- クーリングファンの音がうるさい
ANYCUBIC i3 MEGA (UltraBase) (日本へは発送不可)
後継新型 ANYCUBIC i3 MEGA-S
※GearBestで買うメリットは、安いという事の他に、45日間の返金保証、1年間無料修理、クレジットカードだけでなくPaypalが使えること等があります。
(比較:amazonで購入の場合)
このプリンターで作ったモノはこちらから
コメント
こんばんは~。
ううむ、早くも3Dプリンター、2台目ですか…。
それにしても、フレームが丈夫そうな機種ですね。
そう言えば、oink! さんが前の機種を購入した後で、筋交パーツとかを自作して
フレームの歪み取りに苦労なさっていた姿が印象に残っています。(大変でしたね)
打ち出しパーツの裏面の状態を見ると、本当に完璧な打ち出し状態だと思います。
ヒートベッド装備に、SDカードスロット付きなのも良いと思いました。
デルタ型では色々勉強になりましたが、あの苦労を思い出すと、2台目はすぐに使えるのがイイなと考えました。
デルタ型はヘッドが振り子のように動くので、折り返す時に、竿がしなるような動きになってしまいました。
このプリンターのような3軸方式はX軸とY軸が同時に動くので、半分の動きで済む分、精度面では有利になると思います。
精密なプリントのために、そのうちノズルを細い0.3mmに変更しようかと目論んでいます。スピードも遅くすれば更にきれいなプリントができるのではないかと思います。
しかし世の中どこまで進化するんでしょうね
3Dプリンターしかり液晶TVしかりPCなんてその典型でしょうね
TVなんか壁に掛けてなんて、漫画の世界でしたからね
電子レンジなんて、ひぇ~って感じですよね・・・なんで熱くなるのです
真空管の入った頭では?????です・・・降参です
技術の進歩には驚きの連続です。
今までに一番感動したのは、インターネットで初めて海外のサイトに繋がった時。
グーグルアースで、一瞬で海外に行った気分に浸れた時も感動しました。
あとは生きている間にテレポーテーションが実現できれば最高です。
私も全く同感ですが…
でもね、でもね、電子レンジの中に使われているマグネトロンは…
【作り方から行くと、まるっきり真空管】らしいですから…、
また回転式ボリューム・パーツの灯は消してはいかんのですよ!(便利です)
私なんかデジカメを本格的に初めて使ったのは3年前ですから。
おまけに、携帯もスマホも、一度も持った事が有りません!
だから私なんか、アナログ感覚バンザイ!って開き直っています。
私も真空管世代でST管マジックアイ付き五球ラジオから始まりましたが、
【真空管】はしっかり作れば長持ちしますよ!
我が家のオーブン付き電子レンジは毎日使って既に丸34年過ぎましたがまだまだ元気に動いています。
もっとも、スイッチの不調を一度自分で分解修理しましたが、本体部分はノートラブルです。
おー、2台目ですか。年々、3Dプリンターも良くなるので、買えないまま放置していてある意味良かったか?と思えるくらいの進化ですね。
大きな壁にぶち当たっていて、そもそも、3DのCADソフトがまともに使えない ということです。
oink!さんとか、サササっと 描いている立体が、いざ自分がやってみると、まともな形にならない…
四角の箱や球をのっけるとか ならなんとかできますが… のレベルから、先へ進めません。
買いたい時が買い時ですよ。
まずはFDMの3~5万円程度のものでいいのではないでしょうか。
高級なクラスを見てしまうと色々考えて、手が出せなくなってしまいそうです。
そういう意味でもこのプリンターはオススメです。
3Dモデリングは頑張って覚えるしかないですが、慣れればどうってことないです。
先に3Dプリンターを買ってしまえば、気合も入るんじゃないですか^^?
データを拾ってきて、プリントした所で大して面白くないですし、
やっぱり自分が作りたいものが立体になると楽しいですよ。