iMacを改造していると色々な問題にぶち当たりました。それらを解決するために工夫したこと、発見したことを記録しておこうと思います。
クラフトロボで切り出したロゴ。思った以上にきれいにできました。
iMadでの一番のこだわりは正面のロゴです。シルク印刷がベストな方法ですが、1コのために版をを作るのも馬鹿らしい。ここはクラフトロボの出番です。iMacロゴの天地は12mmほどなのでクラフトロボでも切れる寸法です。イラレでデータを作り、試してみました。
多くが千切れた中、使えるものもありました。
文字がずれてしまった場合はデザインナイフの先で位置を直せば何とかなります。
薄い素材を使いたくて、選んだのは5年耐候のカッティングシートです。一般的に耐候性が高いものほど薄くなるようです。クラフトロボできれいに切れますが、どこでも売っているものではありません。他にも薄い粘着素材で使えそうなものが無いかネットで調べていたところ、カラーOPPテープというものを見つけました。100均に無いかな?
キャンドゥで発見!でも黒は無く、青と赤がありました。厚さは50μほどだと思います。
耐久性は分かりませんが、極薄のフィルムとして使えそうです。今度試し切りしてみます。
100均で見つけた素材といえば他にも使えるモノがありました。
ミーツで見つけたネイルアート用アクリルパウダー、リキッド、プライマー
リキッドの匂いはプラリペアと同じ。これをサブウーハーのエンクロージャーで使いました。
こちらは「デコミルクホイップ」と「アクリルデコソース」@セリア。アクリルエマルジョンぽい。
これもサブウーハーやボリュームボタンの隙間を埋めるのに使いました。
15インチの液晶表示エリアを拡げるためにフロントカバーの縁をヤスリで削って肉厚を薄くしました。これを仕上げるのに使ったのがソフト99の液体コンパウンドです。
このフロントカバーはポリカーボネイト製。硬くて削るのも大変。
ヤスリで荒れた面も細かい耐水ペーパーで水研ぎすれば滑らかになります。
#320から#1500で水研ぎした後はコンパウンドで磨きました。
これで根気良くみがけば傷が取れ、ピカピカの鏡面になります。
iMadの心臓部、Pentium4は結構熱が出ます。当初はCPUファンと電源のファンだけで事足りると考えていました。ところが予想以上に熱がこもるのでケースファンを追加することにしました。
Pカッターで切り出したファン固定用のパーツ。
当初、透明アクリルで作っていたのですが、加工途中で割れてしまって作り直し。
アクリルより粘りのあるABSに変更しました。
自作アクリル曲げヒーターで90°曲げればパーツの完成。
これを12cm静音ファンにネジ止め。
ハンドル両脇の4つのネジで共締めしました。
ケースファン無しの場合、CPUファンが高速回転してカン高い騒音が出ていました。このファンを付けることでCPUファンの回転数は上がらなくなり、全体として騒音は下がりました。でも今度はケースファンの振動がカバー全体を震わすようになってしまいました。
ドーム形状がファンの風を外側の風窓に導くイメージ。
でも実際には思ったほど強い風が穴から出ません。惜しい!
液晶ディスプレイには画面調整用のスイッチ基板が付いています。これを取り外しても動作には問題ありませんが、調整したくなった時にiMadをいちいち分解しなければならないのは面倒です。そこで簡単にアクセスできる所に取り付けることにしました。
ON/OFFスイッチも付いていますが常時ONで問題なしです。
ここなら簡単にアクセスできます。基板の固定は両脇をしならせて挟んでいるだけです。
液晶ディスプレイ本体とスイッチ基板は6本のコードがコネクタで繋がっていました。6本といえばIEEE1394。この6芯ケーブルを途中に繋いで後側まで延ばしました。
液晶ディスプレイへの電力はPC電源から12Vを取り出すようにしました。12VのACアダプタで駆動するタイプの液晶ディスプレイはプラグの形状を合わせるだけなので簡単です。
左端のグレーのケーブルがIEEE1394。6芯でシールドされているので都合がいい。
12V電源ケーブルにはブラウン管周りに付いていたフェライトコアを移植しました。
iMac改造の記事も少し飽きてきたと思いますので一旦終了です。キーボードとマウスの改造が残っていますが、それはまたあらためて。
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(2012-05-16 imad_tips)
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