充電済みの18650を1本セットすれば5Vを出力する、モバイルUSB電源を作りました。
USBライト改[USBミニCOBライト]を点灯させている図。
計画
ウチにパッテリーパックから取り外した18650が20本以上あるのですが、18650って使い勝手がイイんですよね。で、今回はこのバッテリーを昇圧して5V電源として使おうと考えました。当初、ダイソーの300円モバイルバッテリー内部の18650を取付け取り外しする形に改造しようかと思ったのですが、これはこのまま使う方がメリットが有りそうです。
電池を取り外しするなら充電機能は必要無いし、電池接点を付けるならケースを長く改造する必要があります。どうせ作り直すなら従来型のUSB充電器を使う方が良いかと考えました。
セリアで買ったこの2AAタイプのUSB充電器だと、幅が広くなるというデメリットもありますが、そのスペースを活かしてON/OFFスイッチと、電圧色表示回路を組込むことにしました。
3V→5Vの基板ですが、Li-ionフル充電の4.2V前後でも5Vが出力されることを確認済みです。
3Dプリント
横幅は2AAのUSB充電器と同じ寸法とし、18650とバネ接点、電圧色表示基板が入るように全長と全高を拡大しました。
いつものように3Dプリンターで出力し、塗装で仕上げる目論見です。
本体・電池ケース側。
基板部分のフタ。
電池蓋。爪の構造、寸法は2AAのUSB充電器を参考にしました。
塗装仕上げ
3Dプリンターの積層痕はポリパテで埋めて、缶スプレーで塗装すれば、金型で打った量産品のような仕上がりになります。
全体をヤスリで削り、サフェーサー塗装後、ポリパテを盛って、水研ぎした状態。
ラッカーパテで細かい凹みを埋め、水研ぎ、サフェーサー、グレーの中塗りが終わった所。
今回はシルバーで仕上げることにしました。
基板
18650の+接点からスライドスイッチを通り、電圧色表示基板とDCDC-USBに繋がります。
電圧色表示基板は両面仕様。LEDの頭を削ってフラットにしました。
スペースがギリギリのため、苦労しましたが、何とか収まりました。
完成
基板のフタを接着したら完成です。
へそ無しの18650が使えるように+接点に丸めた銅線をハンダ付けしています。
普段は電池を入れたまま、スライドスイッチをOFFにしておけばOK。
スイッチを入れるとパイロットランプLEDが点灯し、USBから5Vが出力されます。
電圧が下がって来ると、徐々にLEDが青→紫→赤(電池交換時期)と変化します。
まとめ
特長は充電済み18650を交換して使えること、スライドスイッチでON/OFFできること、電池残量(交換時期)が分かること。18650を充電してストックしておけば、いつでもすぐに5Vが取れて便利です。
DC昇圧の能力的にはUSB2.0基準の500mAだと思いますが、iPhone 5Cを充電しながら電流を測ってみると、610mA程度でした(300円モバイルバッテリーで測ると670mA程度)。スマホの充電に使うというより、LEDライトを点けたり、Bluetoothアンプを動かすような用途に向いています。
18650がモバイル5V電源としてすぐに使えて便利です。 (満足度:95)
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コメント
減電圧色表示を使っての製作最高ですね
この辺りのレベルだと、知恵熱も出ないです・・・笑い
でも、本当に製作が丁寧でうらやましいです
そのまま製品として販売できますね
こういう製作って美的感覚が結構重要ですよね・・・私には無い断言できる・・・再び笑い
減電圧色表示はLED1個で電池の状態を表せるのが便利ですね。
>でも、本当に製作が丁寧でうらやましいです
ありがとうございます。
電気的な所は受け売りですが、外側を作るのは負けません(´∀`)b
3Dプリンタの扱いもすごいけど、積層による表面性状のシマシマをパテで埋めて塗装で仕上げるという技術が、素人レベルじゃないってことですよね。
もはや、マネできるレベルじゃない(笑)
家庭用の3Dプリンター(FDM)だとどうしてもシマシマが出ます。
これを消すために精度を上げたり、ピッチを縮めたりって方向もありますが、どう頑張っても限界があります。埋めて、塗装したほうが早くて綺麗だと思います。
ポリパテで埋めるのはプラモデルとかフィギアの世界ではごく普通じゃないですかね。
3Dプリンタ大活躍ですね!
まさかあの電池ボックスをロング化するとは考えてもみませんでした。
これを見ていて、私の「おせっかい」という悪い癖が出て来ました。
せっかくならセリア品よりも「高効率」で出力電圧も安定しているAmazonで買える中華コンバーターを使うのはいかがでしょうか?
低価格で入手できる5V昇圧DCDCを評価してみる
http://www.inoshita.jp/freo/view/468
mt3608というDC-DC昇圧モジュールを試してみた
http://neutralbz.blog.fc2.com/blog-entry-69.html
MT3608仕様
https://www.olimex.com/Products/Breadboarding/BB-PWR-3608/resources/MT3608.pdf
ほぅ、MT3608っていうDCDCは2Aまで流せるんですね。
一番安いのだと1個当り60円ぐらいですか。
USB5V出力に使うにはUSBコネクタが付いていないのと、サイズ的に不利ですが
電圧が微調整できそうだし、質は良さそうですね。
18650*2or3でポータブル12V電源を作るのに良さそうです。
試しに買ってみようと思います。ありがとうございました。
先日、いつも行くダイソーに寄ったら最近見なくなった300円モバイルバッテリーがあったので見てみると、
LED表示辺りが違ってたので「新型?」と思い早速購入しました。
帰宅後に早速ケースの蓋を開封(笑)して覗いて見るとなんと!電池接点金具が取り付けられて18650が容易に取替えられるではありませんか!
ケースサイズは前回と同じで内面の成形が変わってました。
これで18650交換式充電器と5VUSB出力する機器が300円+税で手に入る様になりました。
安全面では?ですが…。(充電中、USB部分の金具がかなり熱くなってました。)
18650が300円で手に入るってだけでも嬉しいですが、
知らないうちに仕様が変わって良くなってるんですね。
https://amzn.to/2uddzkJ
と同等品ですかね。
私は18650が大量にあるので、アルマイト仕上げの昇圧ケースが気に入っています。
https://amzn.to/2KX0jYy
横槍コメントで済みません。
今ではアルマイト仕上げの昇圧用ケースだけが200円で入手可能なんですね!
3年ほど前に、このケースを利用してコンパクトな18650ライトを作ろうとした時にケースのみを見つけられず、700円も出して2000mAhや2600mAhのモバイルバッテリーを買っていました。ケースを使った残りの18650と昇圧回路は他の用途に再利用しているので良いのですが…ケースだけ手に入ればそれで十分でしたね。
200円足らずで買えるんですから凄いですね。
郵便代を引いたらいくらなんでしょ。
見えてる部分の基板は若干違うみたいですが(LEDの向きとか)金具は同じ形状です。
≫私は18650が大量にあるので、アルマイト仕上げの昇圧ケースが気に入っています。
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イイですね~カッコイイです。
思わずダイソーの200円USB充電ライターを思い浮かべましたがアレは既に単三ぐらいしか無い太さで5V昇圧回路を入れてもロクに持ちそうに無いですね。
改造しても精々、USBライターがUSBライトになるぐらいかな?
>思わずダイソーの200円USB充電ライターを思い浮かべました
200円USB充電ライターよりも質感はだいぶイイ感じです。
昇圧ケースの直径が22mmほどで、ライターは直径15mmぐらいです。
ライターはこの細さを活かして何か作れそうなんですが・・・
ホットナイフもできるかも?