電気を通す色々な材料とエポキシ樹脂を混ぜて導電ペーストを作ってみました。
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まずはカーボン(グラファイト)とエポキシ。
市販の導電接着剤にカーボンを練り込んだWire Glueというのがあります。カーボンと言えば鉛筆の芯。ってことで芯を削って粉を作ります。
芯研ぎで無駄に尖らせます。ちなみに芯は電気をよく通します。
サラサラの黒鉛粉。これとエポキシ接着剤を混ぜれば出来上がり。
ラインを引いて固まった後、テスターで導通チェックしてみました。
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しかし結果は全然ダメ。全く電気を通しません。
次はアルミの粉で試してみます。
工芸用の銀粉。アルミパウダーと書いてあります。
細かい粒子で、そこら中にまとわり付いて厄介な感じです。
エポキシと混ぜると、見た感じはかなり金属感あります。
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でも結果は全然ダメ。全く電気を通しません。
導電率の高い銀ならどうだ?ってことで、
ウチにあった銀ロウを削ってみます。
ヤスリで削って作ります。ちなみに銀の含有は20%ぐらいです。
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粉のままテスター棒を当てると通電します。でもエポキシを混ぜるとダメ。
次は銅。
銅も電気が流れやすいので使えるかも。
VVFを削って粉を作ります。
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一番いいかも。エポキシを少なめにしたら、ギリギリ電気を通す感じ。
そもそも導電塗料を作ったのはフレキ基板のパターン切れを直すためです。最初に接着剤も電気を通すという導電テープを貼ったのですがフレキとの接続が良くないようです。 そこでつなぎ目に銅のペーストを使って見ました。
長い部分は銅箔テープを使い、接続部に銅ペーストを使いました。
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結果ダメでした。
エポキシの割合を極力少なくしたり、アクリル系の接着剤に代えてみたり、色々試したのですが、満足な導電ペーストを作ることは出来ませんでした。
買ったほうが早いというのが結論。諦めて銀ペーストを買いました。
銀ペーストはよく電気を通します。フレキ基板のパターン切れもこれを使ったら一発で直りました。半田が使えない所にはなかなか便利です。
(2016-03-28 douden_pst01)
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