もう数年前からBMWのリアバンプストップラバーが粉々になっています。車検の検査項目には無いので、とりあえずガムテープで留めてあるだけの状態です。
ウレタン系の素材なので、10年も使うと、大体こんな感じに朽ちて来ますね。
バンプラバー
凸凹道を走ったり歩道に乗り上げたり、ショックアブソーバーがフルボトムしたような時に、ショック自体で車体を傷つけないための衝撃吸収材です。
初期型318iツーリング(E46)に合う品番は33502290317なんですが、どこにも売ってないので、E36用(?)の33531136395を購入しました。bilsteinというブランドの製品です。
何となく肉まんを連想してしまいます。3,130円(送料込み)
質感はスニーカーの底のような感じです。多分ウレタン系の樹脂じゃないかと思います。
手抜き交換のアイデア
本来は(1)車内の内張りを剥がして(2)車体からダンバーを取り外して(3)上から新品バンプラバーを通して(4)ダンパーのボルトを締め、内張りを戻すって流れです。これが面倒くさいので、別の方法を考えてみました。
発泡ウレタン注入方式
バンプラバーを実測して、3Dデータ化しておきました。コレのメス型を作って、ダンパーのロッドにセットして、発泡ウレタンスプレーを注入すれば簡単に作れるんじゃないかと。
とりあえずデータは作ったので、これは次回(多分無いと思う)に試そうかと思います。
縦割り接着方式
新品バンプラバーを縦に半分に割って通し、断面を接着剤でくっつけてしまうアイデアです。常に力が加わる訳では無いし、朽ちたバンプラバーでも特に不具合は出ていないことを考えると、こんなんでも十分なんじゃないかと思います。 ってことで、こちらの方式を採用。
パーティングラインに沿って、カッターナイフで切りました。簡単です。
はめただけで接着していない状態です。上の方の内径が小さく、隙間が出来ています。
接着剤の選定
接着材は以前使ったことのある鋼製束用のウレタン系接着剤が硬さといい、接着力といい、良さそうです。問題は、容量の多いものしか売ってない事なんですよね。
代わりにボンドの『ウルトラ多用途SU』を試すことにしました。
シリル化ウレタン樹脂100%の接着剤です。 左:標準タイプ 右:プレミアムハード
試しに固めてみると、プレミアムハードはポリプロピレンぐらいの硬さで、標準タイプの方がバンプラバーに近い硬さです。標準タイプを使うことにします。
取付手順
まずはジャッキアップ。
タイヤの上に手が入る程度でOK。タイヤは接地しています。
バンプラバーは筒に付けた輪ゴムのように止まっているだけで、上の金属のカップに固定するような設計にはなっていません。
バンプラバーの上の方は既に無くなっていて、プロテクションチューブと共に下に落ちてダンパーで止まっている状態です。
買った製品が入るかどうか、一応ロッドの太さを確認。11mmほどで、問題なしです。
バンプラバーを通した後、断面にウルトラ多用途SUをたっぷり塗り、結束バンドで締め上げ。
このまま1時間程度放置し、下の2本をホットナイフでカットします。
プロテクションチューブを下から押し上げてバンプラバーにはめ込むのですが、何度やっても上手く入りません。そこで仕方なくチューブに縦に切り込みを2本入れました。
更に、ドライヤーでバンプラバーとチューブを共に温め、シリコングリスを塗って押し込んだら、ようやく嵌りました。そして、結束バンド2本で締め上げます。
中間の結束バンド2本もホットナイフでカットし、片側が完成です。
同様の手順で反対側も嵌めて、接着、締め上げれば、リア側バンプラバー取付け完了です。
まとめ
バンプラバーは車検に関係ないので放置していましたが、ようやくちゃんと機能するようになりました。でもまだフルボトムしていないのか、乗り心地の変化は分かりません。
交換作業は何だかんだで2-3時間程度掛かりました。写真に記録したりしなければ、もう少し早くできそうです。正攻法に内張りを外してやるよりは早くて、楽だと思います。
一番の懸念は耐久性です。真ん中付近が開いてきたり、結束バンドが伸びたりする可能性があるので、時々チェックしたほうが良さそうです。まあ邪道と言われればその通りですが、朽ちたバンプラバーのまま使うよりは良いのは間違い無しです。フロントのバンプラバーも購入したので、こちらも後日手抜き方式で交換する予定です。
コメント
ちょうど、ウレタンの接着があるので、その接着剤をパクら(参考に)せてもらいます(..;)ぺこり
経時的にどうなのか? よろしくお願いします。
うちのプリウスも買ってから十年が来るので、買い換えのために積み立てに入りました。2019年に買い換え予定です。
力の加わり方によっては剥がれたりもしそうですが、今回の場合は結束バンドで開かないようにしているので、大丈夫なんじゃないですかね。分かりませんけど。
頭の中ではウレタンがボロボロになって、結束バンドが輪のまま下に落ちている絵を想像しています。(10年後の姿)
スニーカーの底のような素材を接着するなら、ウルトラ多用途SUよりも、束職人の方が合っていると思います。機会があればお試しください。
へぇ~
こんなとこも、半分に割って取り付けが出来るんですね
FF車の等速ジョイントのジャバラカバーが確か
分割のカバーで作業が出来たと記憶してます・・・まちがってたらごめんなさい
>半分に割って取り付けが出来るんですね
って、まだ分かりません。やっている人が見つからなかったので、人柱です。
多分問題ないと思いますが。
蛇腹も切れると交換が面倒ですが、半分で割れていたら簡単そうですね。
これも切って接着は・・・どうですかね。超音波ウェルダーとかで溶着すれば
簡単で強いかも?
以前やったことがあるのですが、ドライブシャフトのブーツも社外品では二つ割りで接着&バンド固定でした。
分割とはいえただ切れているのではなく、オスメスのはめあいになっていました。
プロテクションチューブにバンプラバーがうまく入らなかったのは、なんでなんでしょうね。
製品でも接着させるタイプがあるんですかぁ。
嵌合になっているなら強そうですね。
>プロテクションチューブにバンプラバーがうまく入らなかったのは
チューブが硬いっていうのもありますが、タイヤ上の狭い空間での作業なので、力が入れ難いっていうのもあるかもしれません。ドライバーなどで少しずつ押し込む手も裏側は全く見えませんし。
こんばんはー。
へえぇ?こんな事が有るんですね。初めて知りました。
て言うか、これ、最初はどうして気が付く事になったのですか?
私だと多分…シャーシーに底が付いてガツンガツン言い出すまで
気が付かない気がするので、気が付いた経緯が気になりました。
車をガレージに入れる事が多いので、ガレージの床に材質が落ちていて
気が付いた…とかの理由ですか?(自分の車のサスを見た事が無い私です)
タイヤを外す機会があれば、すぐに気がつくと思います。
私の場合は少なくとも2年に1回は車検整備でタイヤを外すので気が付きました。
この車のフロント・バンプラバーは蛇腹で覆われているので気が付きにくいですが、底付きはフロントの方が感じ易いですね。
コメント失礼致します!
僕も車高調のラバーが死んだのでこの方法で実践してみようと思います。
その後はいかがでしょうか?
ボンドがどれくらいの接着力なのかも気になるところです!
2年経ちましたが、黄色くなっただけで、全く問題なしです。
状態はこちら↓の写真をご覧ください。
https://jibundeyarou.com/2020shaken/