私はずっと弥生会計を使っています。昨年までは青色申告決算書を印刷後、確定申告書Bを手書きし、税務署に持って行って提出していました。
今回はe-Taxを使って65万円控除を活かしたい。
やよいの青色申告
親会社のオリックスが弥生を米ファンドに売ったという話です。今のうちにクラウドでない最新の弥生を手に入れておきたいというのもあって『やよいの青色申告 22』を買いました。
主な目的は、コレを使ってe-Taxデータファイル (.xtx)を書き出すことです。
※以前オクで未使用品を買ったことがありますが、ライセンス認証できませんでした。弥生はPOSを通っていないとアクチベーションできない仕組み(POSA)なので要注意です。
ライセンス認証後、ユーザー登録しろとうるさいので渋々手続きしたら、今度は「あんしん保守サポート」に入れと迫って来ます。ウザすぎる!
とりあえず無料の1年間は加入し、翌年有料になる前に解約しようと考えています。その後は少し手間が増えますが、確定申告書等作成コーナーで転記する方法で行く予定です。
やよいでの作業
古過ぎる弥生データは最新版に取り込めないので、数回コンバートする必要があります。
弥生会計15より前のデータは一度14で変換し、それを更に22で変換すれば古いデータも活かせます。旧プログラムは弥生のWEBサイトにありますが、14はもう置いてないみたい。
毎年8,000円(税抜)支払うことで、その年度の確定申告用アップデータが入手できる仕組み。
65万円特別控除は青色申告書の[申告メニュー]から選択できます。
保険料の控除は枠を直接クリックすれば、入力できます。
支払調書(元々添付しなくて良い書類ということを先日知りました)も同様に。
やよいの青色申告からデータを送る場合は下の電子申告(e-Tax)をクリック。国税庁のe-Taxソフトをインストールして送るメリットは無いと思います。
e-Taxの手順
- 必要なもの:マイナンバーカード、カードリーダー、やよいの青色申告データ、PC
- 申告期間:2月16日から3月15日 還付申告の場合は1月4日~
- 添付書類:紙で貼り付けて提出していた証明書類は基本的に不要
手順
- Chrome用の機能拡張書類e-Tax APと、事前準備セットアップ(exe)をインストール
- e-Taxを利用するための初期登録を行う
- やよいから申告書類データ一式を送る
- 送ったら、送付書(PDF)をダウンロードしておく
やよいのe-Taxモジュールを起動すると、ブラウザからログインする形となる。
機能拡張をインストして次へ進むと事前準備セットアップをインストするよう指示される。
ほとんどの場面で4桁のパスワードを入力する。
e-Taxの利用者情報は、自動で入力されない所を書き込む。
登録が済んだら、やよいに戻る。
申告書類一式データの送信は、やよいの青色申告のe-Taxモジュールが使われる。
ここで(カードを作った時に自分で決めた)長いパスワードを入力。
何を送ったかが書かれた書類=送付書(pdf)をダウンロードしておくべし。
まとめ
やよい
- 弥生会計と、やよいの青色申告は、ほぼ同じ。後者で十分。値段も1/4程度だし。
- やよいのe-Taxモジュールでの申告は簡単だが、2年後からは8,800円/年(税込)必要。
- 8,800円を止めても、確定申告書等作成コーナーで入力すれば当分は使い続けられる。
- サポートの解約は更新の手紙が来てからの短い期間、電話でのみできる。スコoi!
- 操作の途中で「e-Taxデータの書き出しを行いましたが、正しくない内容があります。」と表示されるが、税務署に電子帳簿保存を申請していないなら [ OK ]で良い。
- 申告書類一式は紙かPDFで印刷して控えておくべし。
- 申告した数日後に、書類が表示されない不具合を修正するアップデートが来た。(ダサ!再提出とかは特にしませんでした。)
- 最新バージョンでないと印刷もできないのか?オフラインでは使えるのか?(未確認)
- 分離課税用の第三表や、損失申告用の第四表も出力できる。[所得税確定申告モジュール]の[申告メニュー]から[申告設定]→[帳票選択]で表示できる。
e-Tax
- やよいの最新e-Taxモジュールがある間はそれを使ってデータを送るのが良い。
- 添付書類(保険、年金、支払調書)は省略できる。スキャン画像等は要らない。
- e-Tax WEB版を使う場合は別途WEB版用の事前準備セットアップをインストールする。
- 提出書類の控えはもらえない。WEBで内容(数字)を確認することもできない。
- 青色申告書のみデータを送って、確定申告書は作成コーナーで作れるのか?(未確認)
- 税務署の還付進捗状況はWEBで確認できる。
- 申告後に訂正する場合は訂正データを再度送れば良い。(日付を変えるべきか?は不明)
申告全般
- 確定申告書Bの書き方で迷ったのは家族の欄(20)~(23)は書くべきなのか?—→ここは配偶者控除や扶養控除の対象の場合のみ書く。(やよいだと控除額が自動入力される)
- 一度e-Taxで提出したら、次年度以降は用紙と書き方の手引きが送られてこないらしい。欲しい場合はnta.go.jpからpdfデータをダウンロードする。
- 分かり難さは紙で出すのもe-Taxを使うのもどちらも同じ。次年度は少し時短できそう。
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