ダイソーの300円スピーカーを使った、バスレフ型スピーカーを3Dプリンターで作りました。
青歯マイクロコンポ専用スピーカー完成! [Mini Bluetooth Stereo System]
100均のスピーカー
スピーカーユニットはダイソーで新発売の300円『USBミニスピーカー』を使います。
マグネットが大きく、作りもしっかりしています。安い割に(実質1個100円)音がイイです。
RCAピンケーブルを直付けしました。これも悪く無いですが、更にイイ音を目指します。
エンクロージャーの設計
箱の容量を増やしてやれば、もう少し低音が出るんじゃないかと考え、レシーバーアンプと同じ形状で、背を高くした感じのスピーカーを3Dプリンターで作ることにしました。
容量を2倍程度に増やし、下にダクト(寸法はいい加減)を付けたバスレフ式としました。
時間短縮のため、スピーカーを取り付ける部品は別体にして、接着します。
3Dプリンティング
ABSをピッチ0.2で出力します。温度はいつも通りホットエンド230℃/ベッド100℃です。
速度はいつもより若干速くしたんですが、それでも出力に約6時間半掛かりました。
スピーカーブラケット。本体に二塩化メチレンで溶着します。
フタは本体と0.15のクリアランスで作りました。しっくりと、イイ感じで嵌ります。
組み付け
内側のサポート材を除去します。
スピーカーブラケットを溶着し、吸音材として内側全面にフェルトを貼りました。
底の部分にはポリエステル綿を詰め、スピーカーをセメダインスーパーXで接着しました。
3Dプリンターで作る、Mini Bluetooth Stereo System(←まとめ動画)完成です。
ポリパテで埋めて塗装すればつるつるになりますが、今回はここまで。ノズルが折り返す所で縦のスジが付いてしまってます。スピードを遅くすれば改善するのかも?
スピーカー紆余曲折
最初に試したのは数年前に買った、この丸七のスピーカー。
今まで100円で買えるスピーカーとしては一番大きい口径でした。
まずはこのスピーカーを使ったエンクロージャーを作ったんですが・・・
その後、ダイソーで300円スピーカーが発売されたということを知り、2箱購入。
音の違いを比較したくなり、結局エンクロージャーを作り直すことにしました。
音はどれだけ違うか
スピーカー2種類×エンクロージャー2種類、合計4通りのスピーカーを聴き比べ。
どれぐらい音が違うかは動画の通りです。(満足度:90)
Bluetoothレシーバーアンプとスピーカーの製作まとめ動画はこちらをご覧ください。
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コメント
感謝!感謝!感謝!
同時比較動画は非常に助かります。
以前のセリア品がいかに貧弱かすぐにわかりました。
ところで、バスレフポートの共振周波数がいくつになるのか気になります。
参考にしたいので、下記サイトで計算して教えて貰うことは出来ますか?
ご参考:バスレフ型スピーカー「共振周波数の計算」
http://www.diy-sound.net/bassref_calc.html
ダイソー300円のバスレフポートを前面に向けて作り直したいと思っています。
ボールペンの軸を切って使えば長さを自在に変更可能です。
私は3Dプリンターでボックスを作ることが出来ないので、代わりになるものを探してみました。
エレコムのMS-UP201が5cmスピーカー使用していて、ダイソー300円の二倍くらいの容量で使えそうなので注文しました。
あまり評判の良くないスピーカーですが、ケースを買うと思えば十分な価格です。
スピーカーを交換してバスレフポートを前面に向けて作り直したいと思います。
ヨドバシで送料込み421円なのですが11/5に発注したのに「品物確保済み、出荷準備中」から進展しません。今の時期は荷物が多くてダメなのでしょうか。
ぶっちゃけ、正確に計算せずに作りました。氵
以前作ったFOSTEXの8cmフルレンジ用の箱はリンク先のサイトで計算したのですが
今回は8cm時の6掛ぐらいのアバウトさです。
後ほど正確に計算して、ご報告いたします。
>ヨドバシで送料込み421円
えらく安いですね。ガワはダイソーのより良さそうですが、音はどうなんでしょ。
421円のガワ+ダイソーのスピーカーはイイかもしれませんね。
CADで体積を正確に解析した所、395.96cm3でした。
ダクトの内径が13mm、長さ45mmです。
共振周波数を自動計算すると141.67Hzでした。
100Hzぐらいかと思っていたのですが、どうも太すぎたみたいです。
直径を10mmにすると110.00Hzになるので、パイプを詰めようかと思っています。
わざわざ詳細な計算を行ってくださり有難うございます。
> CADで体積を正確に解析
CADは凄いですね!憧れますが、私はさわったこともないです。
スピーカーのf0不明なので何とも言えないですが、5cmスピーカーのf0は大して低くないと思いますから、ポートの共振周波数を下げ過ぎると低音の中抜けが起きて聴感上は低音不足になるかもしれません。
f0測定方法を検索したところ簡単に測れそうです。
本格的な装置は持っていないので、シンプルにサイン波をアンプに入れてダイソースピーカーの特性を測ってみたいと思います。
トランジスタ一石のツインT発振回路でサイン波を発生させてアンプへ入れ、スピーカーの両端にポケットオシロをつなげば周波数と電圧を同時測定できるのではないかと考えています。
電圧が最大になる時の周波数がf0らしいです。
追記:
発振器は「HiLetgo ICL8038」キットを買って作る方が間違いなくて良さそうです。
CADはフリーハンドの線で作ったような平面の面積も一発で計算してくれるので便利です。
>f0測定方法を検索したところ簡単に測れそうです。
この辺は私にはとても簡単とは思えないので、ぜひ測ってみてください。
ダクトに挿し込むパイプを何種類かプリントしてみて、音が変わるのか試してみようと思っています。
へぇ~
結構な違いがあるんですね
私の耳でもわかります
もともと、音質とかにあんまり関心がないんですが
これだけ違うとちょっとかわってきますね
観ている人のことを考えて文章を書いているのが伝わってきます
これからも、頑張ってくださいね。
以前の100円スピーカーは色々な工作で利用してきましたが、
こんな酷い音だったとは、私もちょっと驚いています。
ギターアンプぐらいなら使えると思いますけど。
逆に言うと、ダイソーの300円スピーカーはかなり頑張っていますね。
1個100円と計算すると、お値打ちですよ。
こんばんは~
>音の違いを比較したくなり、結局エンクロージャーを作り直すことにしました
お主も、求道者よのぅ~?、誠にあっぱれじゃ!
とでも言いたくなりました。エンクロージャーを作って大正解じゃないですか。
(時代劇じゃないって?いいんですよ、現代劇じゃ台詞が思い浮かばなかったので…)
3Dプリンターだと作り直すったって、スイッチ入れて待ってればイイんですから
大した手間は掛からないんですよ。
2号3号・・と試作が簡単な反面、終わりがありません。
首を長くして待っていたエレコムMS-UP201BKは、夜の8時近くにようやく届きました。
すぐに開梱して音出しすると、不評レビューに納得のいく変な音しか出ません。
高音は出ず低音も出ない、中音は出ているのに話し手が何を言っているのか不明瞭。
何が悪いのか原因を探す気力も湧きません。
キャビネットはダイソーより肉厚でしっかり出来ている雰囲気です。
早くダイソースピーカーに入れ換えたいのですが、接着剤が強くてまだ分解できていません。
バスレフポートは成型品なので抜き出し用テーパー付きで直径7.4mm程度、深さは25mmほど有りそうです。内寸法不明なので概算ですが共振周波数は120Hz程度と思われます。
f0を測定するためのサイン波発生装置は、300円程度で買えると思っていたICL8038の古いキットが890円にも値上がりしていたので、予算を少し足してXR2206使用した1299円のキットを発注しました。ハンダ付けしてうまく動作すればf0を測定してみます。
エレコムMS-UP201BKの変な音というのはちょっと想像出来ませんが
ダイソーのスピーカーを付けたら、良くなりそうですね。
私の方では内径10mmのパイプを作って、13mmのダクトに差し込んでみました。
音の違いですが、全く分かりませんでした。
機械で計測すれば数値的に違うのかもしれませんが、
30Hz程度の差を聞き分けるのはまず無理じゃないですかね。出来たら尊敬します。
ダイソーのf0が分かりましたら教えていただけると嬉しいです。
> ダイソーのf0が分かりましたら
amnjackさんが昨夜「5cmSPのF0を計って見る」の記事をアップしていました。
「f0=99.27Hz」くらいだそうです。
私がやろうとしていた方法と違うのは、スピーカーに直列に入っている抵抗値と測定位置です。
amnjackさんは、測定ソフト「My Speaker」利用(指定回路:直列抵抗=0.5Ω、抵抗両端からサウンドボードへ)全音域自動測定でスマート。
私の予定は、手動測定:古い方法なのでダサい、です。
直列抵抗=500Ω、スピーカー両端の電圧と周波数をオシロで、電圧最大のf0近傍のみ測定、f0近傍でのスピーカーインピーダンスは100Ω近くなるので500Ωを選定。
インピーダンスを測定するときはスピーカー側と全体の両方の電圧を測定するので時間がかかりますから、私はスピーカー側でf0近傍のみ測定です。
私も「My Speaker」使おうかなあ。
「f0=99.27Hz」ですか。
私には抵抗を入れる原理的な所がさっぱり分かりませんが、マイクで音を拾って、「My Speaker」でグラフが出れば、何となく分かります。
mytoshiさんのやり方の「スピーカー両端の電圧と周波数をオシロで測定」でf0が分かる理屈となると何が何だかさっぱりです。(多分すぐには理解できないので、解説は結構です。)
「My Speaker」で波形の変化が見られるのはいいですね。マイクから揃えなくてはならないのがアレですが、まあマイク1本ぐらい持っててもイイかなって思ってます。