現在、ドラムカーダー (Drum Carder) という機械を開発しています。ハンドルを手で回すと、大小2つのローラーが異なる速度で回転し、あるモノをほぐして行きます。
【完成予想図】 箱の寸法:幅350×高さ150×奥行き220
ドラムカーダーとは
羊毛や綿花を紡ぐ前段階として、毛をほぐし、混ぜる機械です。イギリス等で昔から使われている機械で、日本語に約すと「梳毛機」と言うようです。
市販されていますが、ほとんどが輸入品で、結構な値段します。
ドラムには細い針金が無数に植えられた「針布」が巻き付けられています。
針布はダイソーで売っている「犬用ぬけ毛取りブラシ(M)」を大きくした感じの物
Ashfordのドラムカーダー(オーストラリア製)は8万円前後で市販されています。
自作する理由
第一に安く機械を手に入れたいから。そもそもコレを欲しがっているのは妻であって、私ではありません。そして、コレを使うのは羊毛ではなく犬毛です。
シャンプーすると大量に抜けるマー君(愛犬)の毛。
市販品は木製のクラフトっぽい製品がほとんどです。私としてはもう少し近代的なデザインの機械を3Dプリンターを使って作ってみたいと思うのです。
構想設計
そもそもドラムカーダーなる物を見たことがないので、ネット上で集めた情報から想像力を働かせて設計することになります。
ドラムやプーリーの位置を微調整する必要がありそうなので、アルミフレームに軸受をネジ止めする形にします。
市販品のプーリー減速比は6:1や4:1のようなので、真ん中取って5:1で作ってみます。ベルトは市販品が直径6mmのようなので、ポリウレタン丸ベルトのΦ6にしようと思います。
動作する機械ができたら、最後に両側に3Dプリンターで作ったカバーを付ける予定です。カバーだけでなく、ドラムやプーリーなども3Dプリンターをフル活用します。
□20×600mmのフレームを4本買えば足りる寸法としました。
ドラムは作りやすさを考え、中心で2つに分けてプリントし、接着する方法としました。
軸の太さは10mmとしました。SUSのパイプを使おうと考えています。
部品はモノタロウやamazonで大体揃います。針布はひつじクラブのみで売っています。これが結構高くY!ショッピング店では1枚2,180円します。これを4枚使う寸法で設計しました。
部品代は全部で20,000円ほど掛かります。それでも製品を買うよりはだいぶ安くできます。(完成後、購入部品一覧としてまとめる予定)
参考にしたWEBサイト
ウレタンベルト設計資料
まとめ(動画)
完成まで1-2ヶ月掛かりそうです。
コメント
とても8万円するような機械には見えないのですが、需要が少ないからなんでしょうか?
アルミフレームでメカニカルに作っても2万円しちゃうんですね。
いずれは針布もなにかを利用して作れたら、大幅なコストダウンできそうですね。
回転する部分は木工ろくろで作ってるみたいなので、大量生産で安くとはならないんだと思います。それほど需要があるとも思えないですし。
アルミフレームは意外と安くて、4本で1600円程度なんですが、専用のナットが結構高いです。これは以前棚を作った時の「G-FUN」でもそう感じました。
一番高いのは針布ですね。特殊な商品なので仕方ないのかな、と思っています。