スポンサーリンク

3.5W USBソーラー電源を作る

太陽光から5Vが取れる電源を作りました。こういうソーラー電源は製品を買っても安いですが、今回は余っていたソーラー用DC/DCコンバーターを活用するために自作しました。

USBの5Vが取れるシンプルなソーラー電源。売りは可変式の脚を付けたことです。

パーツ

NOMAD7の修理で使おうと思って買ったけど、結局使わなかった5V/2AのDCDCコンバーターがあります。コレを活かそうと思って、小さいソーラーパネルを買いました。

Aliで買ったソーラー用DCDCコンバーター。($1.26)

パネルはBanggoodで買いました。発電能力は6V/583mA。寸法は165 x 135 x 2mm。

設計

ソーラーパネルの裏、右側からUSB電源を取れる形にしました。ソーラーパネルとDC/DCコンバーターを一体化し、太陽の向きに合わせてパネルの傾きを変えられるよう、脚の長さを調節できる仕組みにしました。4通りの傾きが選べます。

緑のパーツと紫のパーツは一体でも作れますが、綺麗に、早く作るために分割しました。

3Dプリント

ケースを上下に分けて、ABSで出力します。底が平面となるようにすれば、ベッドから剥がれにくく、きれいに作れます。

ソーラーパネルをここに貼り付けます。

下側のケース。左の空間に基板が、真ん中に折りたたんだ脚が収まります。

脚の部品。他に2つが組み合わさります。

上下ケースの位置合わせに使うボス。4個あればいいのですが、あとは予備です。

組み立て

上下のケースを接着し、上面にソーラーパネルを貼り付けます。

底を平面で作るために上下ケースに凸は付けません。凹みを作っておき、ボスを接着します。

上下のケースを組み合わせたところ。ABS糊で接着します。

3つの脚を連結。

折りたたむとこうなります。

ソーラーパネル裏にコードをハンダ付けし、ケースに両面テープで貼り付けます。

パネル裏にダイオードが付けられるようになっていますが、今回は付けないことにしました。(DC/DCから逆電圧は出ていなかったし、ダイオードで電圧が下がるのが嫌なので)

いざとなったらコードの途中でダイオードを付けることもできますし。

基板を置き、製品付属のフタをネジ止めすれば完成です。

裏側はこんな感じ。

動作確認

冬の快晴の日、11:00頃にテストしてみました。

USBライト改の点灯を確認。電圧は5.01V出ています。

18650の充電も問題なし。満充電間近なので180mAと電流は低めです。

まとめ

余ったDC/DCコンバーターを使うためにソーラー電源を作りました。ただ単にソーラー電源が欲しいなら、素直に製品を買ったほうが良いかもしれません。

それでも自分で作るのは、欲しいものが売っていないからです。今回の一番の売りは脚です。冬場の低い太陽を捉えるように45°よりも垂直に近い傾きで自立するようにしました。

この程度のサイズでも太陽光から5V(3.5W)が取れます。非常時にも役立ちそうです。

(満足度:90)

コメント

  1. SG より:

    バッテリーなしの、DC/DCコンバータだけというシンプルなものですね。
    いわれてみれば、こういうシンプルなのがない。
    ってか、これ、中華のメーカーにマネされそうですね。

    • oink! より:

      確かにモバイルバッテリーにソーラーパネルが付いた製品が多いですが
      こんなのでも使えますね。耐久性は分かりませんけど。
      USBからニッケル水素やリチウムイオンが充電できれば、非常時に色んな機器が動かせると思います。

  2. ojisan より:

    いいじゃないですか
    これなら、災害時に活躍しそうですね・・・あんまり活躍してもらうとこまるけど
    それにしてもDC/DCが1ドルちょっとって安いです
    なんといっても、折りたたみ式の足が最高です
    この辺のアイデアがすごいんですねぇ

    • oink! より:

      DC/DCとか、まあこういうパーツは安いですね。
      届くまで2週間待つのがもう苦ではなくなりました。日本郵便には申し訳ないと思っています。
      >なんといっても、折りたたみ式の足が最高です
      ありがとうございます。3Dプリンター様々です。
      すぐに形を作って試せるのがいいですね。

  3. mytoshi より:

    3Dプリンタ活用により、コンパクトで自立するところが良いですね!
    日中にLEDライトを点灯することは無いと思いますが、18650やNiMH充電なら有りです。

    丁度、というか、たまたま同時期ですけど、私は28W出力の[FLOUREON ソーラーチャージャー]を買いました。3780円と大幅値下げになっていたので即買いです。
    最大で5V5.6A取り出せると謳っています。本格的なものを一つは持っていたいと思っていたので安く買えて良かったです。

    • oink! より:

      直にLEDライトを繋ぐことは無いと思いますが、夏場にUSBファンを回すことはありそうです。太陽の力って凄いですね。人力で発電するのなんて嫌になりますよ。
      数千円で5.6Aも取れる製品が買えるんですか。イイ買い物でしたね。

  4. ささき より:

    いつもブログの更新楽しみにしてます。
    このソーラー電源を作りたいのですが、3Dデータは公開されたりしないでしょうか?

    • oink! より:

      いつもありがとうございます。
      公開していない物は、汎用性が無い物か、面倒くさくてか、どちらかです。
      個別の依頼はメールでお願いいたします。
      データがあれば差し上げます。

      • ささき より:

        こんにちは。
        部品が届いたので組み立てようと思ったらebayで買ったパネルの形が違いました。
        データを参考に自分で作るしかなさそうです。
        僕のプリンタだとあのサイズがギリギリなので木とかアクリル板で工夫するしかないかも。

        • oink! より:

          同じパネルはbanggoodでもsold outなのでもう売ってないのかもしれませんね。
          少し小さめのパネルを買って、隙間を埋める枠を作れば簡単かも。

      • ささき より:

        ebayの購入履歴を見たら165×135このサイズなのに届いたら145×145でした。
        このサイズで探したら6V500mAのパネルがヒットします。
        中国発送なのでやられました。
        このパネルを生かすか、パネルを買い換えるか考えてみます。

        • oink! より:

          それは残念でした。
          中国的には大体同じなのに何が問題あるか?って感じでしょうかね。
          ebayはしばらく使ってませんが、返品できないんでしたっけ?
          これを機にモデリングするのもありかと思います。

          • ささき より:

            一応出品者に問い合わせてますけど、ebay適当だから。
            3Dプリンタの印刷できる横幅が150なので、木とか組み合わせて作ろうとおもいます。
            データとかいろいろありがとうございます。

            • oink! より:

              返金できるといいですね。
              パネルを活かすなら、STLデータを中心で半分に分割して
              出力すると楽かも。
              がんばってください。

            • ささき より:

              このパネルに合うようにモデルを自力で作りました。
              同じように上下を分割して両面テープ固定。
              足は難しいので三脚ネジをつけときました。
              パネルの枠の左右をなくしたら印刷出来るサイズになりました。
              でも充電出来るか分からん。なんか出力不足のような(汗)

            • oink! より:

              お疲れ様でした。
              出力不足はどうしたものか・・・

タイトルとURLをコピーしました