検電ドライバーのような、検電ボールペンを作りました。これがあれば簡易的な導通チェックができます。

体を通して電気が流れると、LEDが光ります。
基本材料
材料となる電子部品はANEXのLED検電ドライバーと同じにしました。ダーリントントランジスタのKSP13と15MΩの抵抗が2個、それとLED1個、電池(3V)で作ります。

Aliで買えば1lot100円程度です。
LEDも以前に買ったものを使います。

ケースはセリアで買った「クラフト用オリジナルボールペン」。
CR425
市販検電ドライバーはLR41が2個使われていますが、これがクラフト用オリジナルボールペンに入らない感じなので、mytoshiさん紹介のCR425という小型充電池を使うことにしました。
Aliで買ったCR425です。電気ウキなどに使う電池で、USB充電器とセットで売ってます。

425というのは直径4mm、長さ25mmということだと思います。

5-8時間充電で満充電のようです。充電中はLEDが赤で、FULLになると青に変わるらしい。

3×18650のUSBバッテリーに挿してみました。動作は問題無さそうです。

電池の電圧を測ってみると4.14Vありました。筒の外側が+、棒の方が-です。
中身の作成
ANEXの製品を見本に空中配線でハンダ付けして作ります。ただし電池はLR41からCR425に変更します。またLEDはたくさん在庫がある3mm青LEDを使います。

青LEDは赤LEDよりもVfが高そうですが、とりあえず作ってみました。

バッチリです。体の中に電気を通してLEDが点灯します。

CR425は線を巻きつければ接点代わりにできるので簡単便利。

ボールペンお尻の金属キャップとクリップを外し、1.2mmの穴を開けました。

銅線を電池に巻きつけ、穴を通して金属キャップに接するようにします。

両端にキャップを嵌めたら導通チェッカー本体部分が完成です。

先端の線とお尻のキャップが導通するとLEDが光ります。
使い方
市販のペンシル型LED検電ドライバーと同じです。

AC通電チェックと導通テストができます。

チェッカー本体の線はボールペンのボディ(金属の筒)に接触しています。

ボディとクリップの両方が体に触れた状態なのでLEDが点いています。
ボールペンを外せば、100VACの導通もチェックできます。

接地側(=長い穴)で光ってますが、コンセントプラグを挿す向きが逆になっている模様。

普段はボールペンとして使えます。
まとめ
クラフト用オリジナルボールペンに部品を詰めれば検電ボールペンが簡単に作れます。電池の電圧が高いからか、青LEDを使ったからか、100VACの導通チェックでは光らないはずの接地側(N)でも薄っすらと光っていました。気になるのはそれぐらいですかね。(満足度:90)
電池にCR425を使ってみましたが、この電池は色々な所で使えそうです。

5mm砲弾型LEDを巻き付ければ超ミニLEDライトが作れます。




コメント
持ち歩いても邪魔にならない、スマートな良い小道具が仕上がりましたね。
中身を見せたくない時は内側に不透明なフィルムを入れれば良さそうです。
このサイズの充電池が有ることは知りませんでした。
電圧が高く電流も取り出せるからキーライト等には便利に使えそうです。
一方、充電池は自己放電が大きいでしょうから「検電」したい時に使えない可能性が有ります。この場合はリチウム乾電池が適材適所?
私の方はこのペンを未だに入手出来ていません。
入手出来たら「簡易導通チェッカー」や「電池電圧チェッカー」を作ってみたいと考えています。
参考:
「簡易導通チェッカー」
http://math-lab.main.jp/denshi1.html
「電池電圧チェッカー」
http://www.cnc.mints.ne.jp/batterycheck.html
この電池イイですよ。
何サイクル使えるのかは分かりませんが、小型で何回も使えるし、安いですし。
5本で150円程度なので、追加で注文しました。
ANEXの検電ドライバーもそうですが、お菓子などのポリ袋を近づけるとLEDがチリチラ光ります。不思議です。
ボールペンを使っている時もクリップが指に触れるとチラチラLEDが光るので、なんか楽しいです。