先日買った昭和のロケット弾の続きです。今回は当時物の寸法を測って3Dモデルを作り、3Dプリンターで自作します。目的はキャップ火薬専用のロケット弾を作ることです。
当時物ロケット弾(黄色)と、作ったキャップ火薬専用のロケット弾。
3Dプリント
まずはブツを実測してモデリングします。羽根を一体で作っても良いのですが、別体で作って組み立てた方が色んな面(作りやすさ、綺麗さ、強度など)でメリットがあります。
火薬を叩くための部品としてM3のネジを使い、バネを入れてナットで止める構想。
いつものようにABSで作ります。
プリントの設定はいつもと変わらず。出来上がりまで46分の予定です。
最後の層を引いているところ。
先端のパーツ。10分ぐらいでプリント完了。
先端のパーツに接着する、火薬をはめ込む凹パーツ。
羽根はCURA上で4個並べて印刷します。
ヤスリでバリを取って、出来上がった各パーツ。
接着組み立て
各パーツを二塩化メチレンで接着して、2つのパーツが完成。
先端と本体のクリアランスは半径0.2で作りました。ヤスリで調整を加え、丁度良い緩さ。
ボールペンのバネを通して、抜け止めにナットを締め込みます。
でも、使ってみたらバネが無い方が火薬が入れやすいので、無しで行くことにします。
ネジ山のギザギザがイイ感じに抵抗があり、勝手に火薬が外れることは無さそうです。
キャップ火薬単発
ワッカになった8連発の火薬を1個ずつ切り離して使います。
ワッカと繋がった部分をデザインナイフで切って行きます。
凹んだ穴にキャップ火薬1個をはめ込みます。
ネジの先が火薬の表面に軽く当っている状態。
濃緑色塗装
せっかくなんで、塗装することにしました。サフェーサーを吹いたらグレーの感じも良かったのですが、グンゼカラーの濃緑色で塗ってみました。
針金を通して塗装します。
完成。PPの製品よりもABSの方がしっかり出来ているので、難なく自立します。
キャップ火薬を詰めて投げてみたところ、ちゃんと鳴りました。どこかが割れることもなく、バッチリでした。(満足度:90)
コメント
当時、カネキャップは紙火薬より割高だったため、撃ちガラに紙火薬をほぐした火薬を詰めなおして再利用してました^^)。
このロケットって、原理的には実際の爆弾の”着発信管”同じなんですよね。胴体の方に、〇〇花火から抜き取った火薬を充填し・・・、なぁんてことは絶対にやってません^^;)。
カネキャップの再利用ですか、それは凄い。
私はカネキャップの存在を知ったのは先月のことで、赤い紙火薬は
普通に買えるものと思っていました。
>原理的には実際の爆弾の”着発信管”同じ
へえ~。地雷も同じですよね。カネキャップで地雷(有害玩具)も作ろうかな。
こういった絶滅危惧種をコピーするのは面白い試みですね。
マジック魔法刀も製造終了になってしまいましたが、おもちゃとしては時代にそぐわない部分も大いにあるんでしょうね。
このまま世の中から消えていくのは寂しいです。
種の保存のために3Dプリンターは使えますね。旧車のパーツ作りにもイイですよ。
マジック魔法刀も製造終了、ですか。
そういえば逆に飛び出しナイフに憧れた時期がありました。
飛び出しナイフのようなクシが売ってたけど、もう無いのかなあ。