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【モジュール専用ケース】バッテリー容量テスター【Vol.2】

前回の電圧表示器付き降圧DCDCモジュール専用ケースに続き、今度はバッテリー容量チェッカー用のケースを作りました。

セメント抵抗を2個付けた状態で収まる形にしました。

容量テストは0.2C

一年ちょっと前にAliExpressで買ったLi-ionやNi-Mhの容量を調べるテスターです。

付属の六角スペーサーを付けて、剥き出しで使っていました。

【Li-ion】バッテリー容量テスターの使い方【改造】
先日Aliで買ったバッテリー容量メーターを試してみました。使い方は分かってしまえば簡単です。ただし、コネクタが壊れやすいので修理が必要になるかもしれません。 Thrunite は2761mAh。表記の80%程度容量があれば、まだ当分使えると...

買った時に7.5Ωのセメント抵抗が2つ付いてきました。これを並列に繋ぐと3.75Ωとなり、3.7Vのリチウムイオンだと放電テスト時、約1アンペア流れます。

Li-ionの容量をテストする時の規格があるのか調べてみると、標準は0.2Cのようです。なので、1Aが0.2Cとなる電池の容量は5000mAhということになります。(1÷0.2=5)

コンセプト

スイッチを付けて2通りの抵抗値(C値)を選べられるようにします。

黄色線のように配線して、7.5Ωと3.75Ω(約1Aと約500mA)を選べるようにします。

 

15✕10の極小ロッカースイッチ(中古)を使います。

 

セメント抵抗の上をガードし、その天面にスイッチを付ける形としました。

 

ネジボスの位置は基板を実測し、ネジはΦ3のプラスチック用Pタイプを使います。

 

スイッチの下側は抜けています。

3Dプリント

基本的な設定はいつもの通り。0.7%拡大してからABSでプリントします。

セメント抵抗の庇部分はサポート材がぎっしり付きます。

 

1時間ほどでプリントできました。

 

サポート材を毟り取ります。

 

ネジボスの穴を2.5mmのドリルで開け直して、ケースが完成。

組み立て

コードをスイッチにハンダ付けし、それを角穴に通してから抵抗にハンダ付けします。

抵抗の交換しやすさを考えると、スイッチの足はコネクタにしたほうが良かったですね。

 

完成。

抵抗切替テスト

公称3000mAhの18650でテストしてみます。前回1A(0.33C)で測定した時は2299mAhと表示されました。0.2Cで放電させるとしたら、3000mAhだと600mAです。

ロッカースイッチを[1]にすると、前回と同じ1Aになります。

 

スイッチを[0]にすると521mA。今回はこちら(0.17C)で測定してみます。

 

結果、数値は2520mAhと、前回の2299mAhよりも10%ほど良くなりました。ただし、Cを下げると計測(放電)に時間が掛かるデメリットがあります。

先月買った14500の容量は公称1200mAhですが、1A(0.83C)という酷な放電で測ったため、数値は低めの700mAh程度となりました。おそらく0.2C=240mA前後で放電すれば、もう少し良い数値になるはずです。今度15-20Ωの抵抗に交換して測ってみようと思っています。

 

コメント

  1. mytoshi より:

    このケースは良いですね!

    抵抗器切り替えスイッチを2個に増やして、
    個別、並列、直列に切替できるようにすれば、
    7.5Ω、7.5/2=3.75Ω、7.5+7.5Ω=15Ωで便利になります。

    私は様々な抵抗値で試したいと思って
    電力型巻線可変抵抗器 25W 10オームを1,000円で買い足しましたが、面倒で使わずじまいです。

    • oink! より:

      なるほど!直列で15Ωか。その視点はすっぽり抜けていました。
      さて、直列と並列をスイッチ2つでどう切り替えればいいのか?
      そういえば、昔買った巻線型のボリュームがあったのを思い出しました。
      ボリュームのほうが便利な気がしてきたので、作り変えようかな。
      アイデアありがとうございました!

  2. mytoshi より:

    > さて、直列と並列をスイッチ2つでどう切り替えればいいのか?

    悩みますよね、、、
    今はテストには電子負荷を使用しています。
    ラジオペンチさんが定電流モード、定抵抗モード切替式を発表して下さっているから用途により選べて便利です。

    抵抗切り替え器、7年前に造ったメモが見つかったから文字で書いてみます。
    (図ならば直感的にわかるのですが)
    3P式スナップスイッチ(SW)を2個使います。
    Rに「高輝度赤色LED(200Ω直列)」を並列接続しておけば
    LEDの点き方で電流値を直感できます。
    注:=印は()の部品と接続することを意味します。

    (V+)=(R1)=(SW1中央)、(V+)=(SW2 Hi側)
    (V-)=(R2)=(SW2中央)、(V-)=(SW1 Hi側)
    (SW1 Low側)=(SW2 Low側)

    電源=3.75V、R=7.5Ωなら
    SW1とSW2を両方Hi側にすれば「R1、R2並列」で2A
    片方のSWがHiで他方がLowなら「単独」で1A
    SW1とSW2を両方Low側にすれば「R1、R2直列」で0.5A

  3. mytoshi より:

    電流値修正依頼
    1A、0.5A、0.25A
    です
    5V、5Ωで実験していた時のメモをそのまま書いてしまっていました

  4. mytoshi より:

    尚、抵抗に5Ωと10Ωを使えば4種類
    3.33Ω、5Ω、10Ω、15Ωで実験できます。
    1.13A、0.75A、0.375A、0.25Aの電流値となります

    • oink! より:

      なるほど。2つの抵抗を上手く使えば4通り作れるってことですね。
      これはイイ。自分用としては理想は0.7A、0.4A、0.24A、0.18Aぐらいなんで
      近い所を目指して抵抗値を考えればよさそうです。
      あとは可変抵抗で微調整とか。そこまでするなら完成品買ったほうがイイかな。

      分かりやすい解説ありがとうございました。

      • mytoshi より:

        ついつい大きなお世話を、、、
        希望値に近づけるなら下記はいかがでしょうか?
        R1=付属品の7.5Ω(5W)+1Ω(1/2W)、R2=15Ω(5W)

        切り替え抵抗値と3.75Vでの電流値
        5.43Ω、8.5Ω、15Ω、23.5Ω
        0.69A、0.44A、0.25A、0.16A

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