掃除機のタイヤがすぐに外れるようになったので、この部分を修理しました。
5年前に買ったSHARPのサイクロン式スティッククリーナー (SHARP EC-ST20-S)です。
すり減り具合
この掃除機の弱い所なんですが、樹脂のタイヤ軸受けが5年も使うと擦り減ってしまいます。
右側は肉が破れています。タイヤの軸に荷重が掛かって、グリグリと削れるんでしょう。
左側は辛うじて肉が残っています。肉厚0.3mmぐらいでしょうか。
軸径は外側で16.7mmぐらい。内側は抜き勾配分小さく16.3mmぐらい。
実はこの掃除機の前に使っていたシャープの掃除機も同じようにすり減りました。
全く同じすり減り方です。6年使ってこうなりました。
この時はABSの板を曲げて貼って修理しました。
3Dプリント
今回は3Dプリンターで作ります。楽だし、正確だし、丈夫だし、これを使わない手は無い。
赤い部分が削れた肉。この部分を作って、接着剤で貼り付けます。
肉厚は2.2mm。抜き勾配もモデリングしているので、板を曲げて作るより正確です。
CURAからABSでプリントします。(1個は予備です。)
はい出来ました。
貼り付け
注射器で二塩化メチレンを垂らし、削れた所に貼り付けます。(右側軸受)
左側も同様に。
外側の縁の隙間からも注射器で接着剤を注入します。
接着後、円くなるようにミニルーターで内側を削って段差を無くします。
シリコングリスを少量塗ってから、タイヤをはめ込んで、完成。
弱いのはここだけで、他は絶好調です。
まとめ
この掃除機は軸受部分が弱点です。以前はABS板を曲げて作ったけど、3Dでモデリングしてプリントした方が簡単で正確です。ココさえ直ればあと3年は使えそうです。
先代の白いのは2008年に購入。結局この掃除機は8年使いました。
今の掃除機に買い替えたのが5年前(2016年)。この手のAC100Vのスティック型って、市場からは無くなりつつあります。コードレスもイイんですが、3年も使ったらバッテリー交換必須でしょ?ワタシ的にはコードタイプの方が長寿命でイイんですけど。
コメント
コードタイプのほうがイイというの、わかります!
ダイソンのコードレスやルンバが流行っているようですが「いずれはバッテリーが駄目になるんでしょう?」と思ってしまうと手が出せません。
売れ筋な商品なら互換バッテリーもありますが、互換品では当たり外れがありますしね。
ですよね。
本体がもう少し安かったら試してみたいですが、3倍~4倍の値段で、2-3年で追加料金ですから、躊躇してしまいます。
先月だったか、ダイソンの互換バッテリーがリコールになっていました。
寿命のバッテリーを捨てるのも大変ですよ。
あ、やっぱり鬼キャンのと同じでしたか
すぐに思いつきました
でも、残念、3Dで作った部品を張り付ける前に、壊れた軸受けを部品が
着くように細工した所を観たかったです
ザックリ切っちゃったんですか??
すり減った軸受の方は何もしてません。
プリントした三日月形のパーツを貼り付けただけですよ。
タイヤの軸の方は抜け止めの爪が付いていますが、外側から押し込んだら
しなって収まるようになっています。
しかし、鬼キャンの後継機種なんだから金属をインサートするとか、
対策すればいいのにって思います。
軸も軸受も同じ樹脂ではすり減るのはわかりきってることですよね。
軸を金属にしようとすると部品数も組立工数も増えるから、タイヤと軸が一体成型の一部品なんでしょうね。
でもやっぱりこうやって使えなくなるくらいに減るのであれば、もっと耐久性を考慮すべきだと思います。
そうですよね。1円でもコストを下げたいのは分かりますが、擦り切れるのは分かっているのだからせめてPOMとか、エンプラを使って欲しかったです。
設計寿命を5年としているんでしょうかね。それなら筋は通りますが、
掃除機みたいな単純な機械は10年以上使わなきゃ・・って思います。