スポンサーリンク

【3Dプリント】LEDライト樹脂折れ修理【接着】

枕元で使っているLEDライトのクリップが壊れたので、見てほしいとの身内からの依頼です。

白SMDが20個ぐらい1列に並んだライトです。USB5Vで光ります。

現状

一見すると問題無さそうですが、クリップの軸受部分が割れています。

置いて使う分には使えないことはないですが、クリップで挟むことは出来ません。

バネは結構硬めです。それと、黒い発泡ウレタンが1つ無くなっています。

あの硬いバネにこの幅、この肉厚では割れても仕方ないようにも思えます。

修理方針

一番簡単なのは他のクリップに穴を開けて、ナットで締め込む方法ですが、今回は元々のデザインを損ねないように軸受部分を樹脂で作り直して、接着して直す方向で行きます。

板を切っても良いのですが、3Dプリンターの方が楽なので、まずはモデリング。

CURAからABSでプリントします。4個ずつありますが、2セットは予備です。

切って、ヤスリで整えたところ。コレを貼り付けて修復します。

修理

まずは成形品の軸受の根元付近で切断。

ここに作ったパーツを継ぎ足すので、少しのりしろを残しておきます。

内側に当て板を二塩化メチレンで接着します。

そこに軸受部分のパーツを接着。

当初はこれで完成の予定だったのですが、このままではすぐに接着が剥がれるか、同じように軸受けの穴が切れるような気がして来ました。もう少し強化したいと思います。

補強追加

外側にもう一枚板を貼って、耐久性アップを狙います。

モデリングしたら、STLでアウトプットしてCURAからプリントします。

薄い所で0.5mm、厚い所で1mmです。

二塩化メチレンを注射器で表面張力で池ができるぐらい流してパーツを貼り付けます。強化された上、外側の段差が無くなって、キレイになりました。

このあと24時間以上乾かしてから組み付けます。焦りは失敗の元です。

組み立て完了。

 

デスクに挟んでバネの力を加えてみたところ、全く問題無いみたいです。

クリップを土台として使うこともできます。欠損していた黒いウレタンが出てきたというので、それを貼り直して完成です。元の製品よりも軸受部の肉厚が1mm増えたので耐久性がUPしているはずです。外観を損ねず上手く直りました。(満足度:90)

コメント

  1. mytoshi より:

    素晴らしい出来上がりです!
    家庭内での株がまた一つアップ。

    外観そのままで1mm補強されれば電線が断線するまで壊れませんね。

    • oink! より:

      ありがとうございます。
      強化したので、そうそう壊れないと思います。
      別の所が割れてくるかもしれませんね。

  2. ojisan より:

    いいですね

    3Dプリンタ最高だと思います・・・私には無理真空管ですものね
    これで株が一つアップです、来年の誕生日プレゼントは
    少し高価なものでもOKですね・・・忘れられたりして

    • oink! より:

      次の誕生日は超音波カッターでも買ってもらおうかな^^
      ここ数年、工具ばかり買ってもらってます。

  3. 鍛冶屋 より:

    ながれいし! 何時もながら見事なお点前ですな。

    >強度不足・・・
    LED灯は白熱・蛍光灯等とは違い、素子の寿命が極端に長いので、どっかを”わざと”弱くしおかないと製品寿命が伸びすぎる(買い替え需要が起こらない)んじゃ・・・っと、製造者側の思惑を邪推したり^^;)。

    • oink! より:

      大抵の人はクリップが割れた時点で捨てちゃうんでしょうかね。
      設計寿命は3-4年って所でしょうか。ウチは最低でも7年、10年は使います。
      メーカーにとっては嫌な客です^^

  4. tara より:

    先日、扇風機が倒れてしまい
    軸受が破損していたため
    エポキシパテで盛って、放置しています

    この記事を読んでいて、3Dプリンタあればな
    と心底思いました、、

    二塩化メチレンだけ購入して見ようと思いますw

    • oink! より:

      軸受の破損となると大手術ですね。
      二塩化メチレンはPPやナイロンなどの結晶性樹脂は付かないのでご注意ください。
      ABSやアクリルなどはよく付きます。

タイトルとURLをコピーしました