スポンサーリンク

シガーソケット2.0

プラグが外れにくいシガーソケットを作りました。

小型シールドバッテリー(LONG WP7.2-12)の電源取り出し口として使います。

狙い

今までシガーソケットとして利用していたのは台湾製の製品です。この製品に限らずですが、シガーソケットはプラグの先端がバネで押し出すため、すぐに緩んできます。

共立エレショップで120円ぐらいで買った製品。

以前の緩み対策

このポータブルバッテリーはB&Dの12V掃除機専用として購入しました。プラグがすぐに緩むので、以前このプラグ専用の締め付けケースを作りました。

s-bdbatt011

専用設計のため、他のプラグでは使えず、汎用性が無いのが気に入りません。

s-sigasoc013

このバッテリーを掃除機以外の機器でも使えるようにしたいんです。

ロック付きのシガーソケットを利用

以前にamazonで入手したシガーソケットはロック機構(出っ張り)が付いていて、プラグを回転してそこに合わすと外れにくくなります。

s-carchet005

左端のソケットを利用します。同等品が単品で買えます。SODIALシガーソケット

3Dプリント

まずはナットを測ってコレと同じ直径、ピッチのナットを作ってみました。そしてナットとして問題なく使えることを確認後、このデータをケースに利用します。

右が複製したナット。

ナットの外側に筒状の壁を作り、底にも壁、中心にコードを通す穴を開けます。

射出成形でこの物体を作るのは難しいですが、3Dプリンターなら簡単。

出来上がり。

ネジ山のオーバーハングも問題なくプリントできました。

組み立て

平行コードにコードプロテクターを通し、コネクターをカシメた後、ケースの穴を通します。

電流に余裕を持たせるため、1.25mm2の平行コードを使いました。

あとはケースを回して最後まで締め付けます。

完成です。

△マークの所に引っかかりがあるので、プラグのマイナス側端子をそこに合わせれば、外れにくくなります。

まとめ

このLOCK POINT付きのシガーソケットは緩みにくいです。ただ、パネルに取り付けるタイプなので、そのまま固定せずに使うと平コネクターが外れ易いです。外側のケースがあると抜け止めになって良いのではないかと考えました。成形品のケースがオプションで用意されていれば楽ですが、「無ければ作る」です。Thingiverseにデータを載せたので使いたい方はご自由にどうぞ。

コメント

  1. ojisan より:

    そうですね、確かに振動なんかで抜けてきますよ
    走行中にいきなり電源が切れてビックリしたこともありました
    これって、ちょっと?なんですがオスのほうに先っちょは
    金属の出っ張りがあって、その後ろに針金みたいなマイナス端子がありますが
    それが引っかかってロックするんですか?
    作文が下手だもんで、質問が理解してもらえるでしょうか。

    • oink! より:

      はい。そんな感じです。
      プラグのマイナス接点が引っ掛かるようにソケットの2ヶ所が出っ張ってます。
      もっとも、プラグによってマイナス接点の位置や形は違うので完璧では無いですが
      B&D掃除機のプラグはしっかり留まります。

  2. SG より:

    ナットも3Dプリンタでいけるんですか… 
    やっぱり、3Dプリンターは、マジで外せないアイテムですね。

    • oink! より:

      はい。超精密ということでなければ十分機能するネジが作れます。
      金型では難しい形が難なく作れるというのが3Dプリンターの良さですね。

  3. モペ より:

    はじめましてです。古い記事にコメント失礼します。
    私の車のシガーソケットが振動にてよく外れ、運悪く外出先で工具なくペンチで引き抜いて何度か修理している状態で、シガーソケットがぼろぼろ…
    安物ですが、3Dプリンターを所有しているのでプリントしようとしているところ、この記事に出会いました。
    質問ですが、やっぱりフィラメントはABSですか?
    私も何度かABSを使用してネジを作ったのですが、メスの方はマイナス気味、オスの方はプラス気味と何度も失敗しております。
    なにかコツ等あれば教えていただきたいところです。

    • oink! より:

      コメントいただきありがとうございます。
      私は最近はほぼ100%ABSを使っています。理由は靭性があって割れにくいことと、加工しやすいことです。
      デメリットは収縮が大きいので、反ったり縮んだりしやすいことかと思います。

      >メスの方はマイナス気味、オスの方はプラス気味と何度も失敗しております。
      ABSは縮むので、メスの方はキツくなる方向、オスの方は緩くなる方向だと思うのですが、変ですね。
      私はいつも0.7%ほどモデルを拡大してから出力しています。それで失敗は減ったと思います。あとはヒーテッドベッドと、保温の囲いは必須です。

タイトルとURLをコピーしました