3Dプリンターで作るバックロードホーンスピーカーの続きです。6個に分けてABSでプリントしたパーツを繋ぎ合わせ、表面の凸凹を修正していきます。
前回、二塩化メチレンで接着し、3パーツが出来た所。ここから地味な作業が始まります。
パテと研ぎ
3万円クラスのFDM式3Dプリンターに成形品のような品質を求めてもそれは無理です。でも塗装仕上げを前提とするなら成形品に近いものを作ることは可能です。
隙間や段差をポリパテ、ラッカーパテ(グレージングパテ)で均して行きます。最初の段階では接着した後からは手が入らない内側を仕上げます。#120~#240で水研ぎします。(1)
上下3パーツを接着した後、継ぎ目部分にポリパテを盛ったところ。(2)
継ぎ目を#240で水研ぎ。もう一つのスピーカー(左)もプリント完了し、合流。(3)
プラサフ(ボデーペン)1回目。現段階では積層痕だらけです。(4)
サフェーサーを吹くのは、この凹凸がよく見えるようにするためです。(4)
全面にラッカーパテ。(5)
水研ぎが終わったところ。(7)
プラサフを吹いて、ラッカーパテ。ホーン出口に凹凸が目立つので、ポリパテを追加。(7)
#320で空研ぎ。(8)
プラサフを塗装後、ラッカーパテ。(9)
気になるピンホールを埋めます。(10)
#320で空研ぎ。(11)
下地完成
積層痕やピンホールが見えなくなったら、最後のサフェーサーを吹いて、下地が完成。(12)
表面の段差、ピンホールはほぼ無くなりました。
この後、アクリルラッカーを吹いて仕上げます。
まとめ
パテ盛りと、水研ぎを繰り返すことで、きれいな形に仕上がります。根気のいる作業です。(パテ5回、研ぎ5回、サフェーサー4回)
繰り返した作業を順を追って記述すると
- 各パーツの継ぎ目周辺にポリパテを盛って隙間を塞ぎ、段差を埋める。(1)
- 各パーツを荒研ぎし、後から手が入らない部分を仕上げる。(1)
- 上下3パーツを接着し、継ぎ目周辺にポリパテを盛る。(2)
- 一体化されたパーツを#240で水研ぎする。(3)
- 1回目のサフェーサー(ボデーペン)を塗装する。(4)
- 全面にラッカーパテ(グレージングパテ)を塗る。(5)
- #320で水研ぎする。(6)
- サフェーサー2回目を吹いて、表面の凹凸が見えるようにする。(7)
- 大きな段差はポリパテ、ピンホールはラッカーパテを塗る。(7)
- #320で空研ぎする。(8)
- サフェーサー3回目を吹いて、ピンホールを確認する。(9)
- ピンホールにラッカーパテを塗る(10)
- #320で空研ぎする。(11)
- サフェーサー4回目を吹いて、下地が完成。(12)
コメント
表面の仕上げ、徹底的にパテ埋めで滑らかにする手法、ほんとすごいです。
勉強になります。
ラッカーで仕上げると、光沢がでるわけで、楽しみです。
ありがとうございます。
面倒な作業が終わったので、後は早いです。
って慌てると指紋が付いたりして失敗するので、慎重に。
今の季節はカラッとしているので、塗装には都合がイイですね。