クローゼット内の棚にキャスターを付けました。目的は棚の後ろに置いてある段ボール箱を漁る時に、棚をクローゼットの外にどけ易くするためです。
キャスターを付けたことで、物を乗せたまま手前に引き出すことができるようになりました。
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構想
半間幅の物置の下半分、奥には普段ほとんど使わない段ボール箱が積まれています。手前の真ん中にはキャスター付きのワゴン、左に棚、右に段ボール箱が置かれています。
左の棚は最近カインズで買った組立式の棚(品番:E10)。これを楽に動かしたい。
このカインズの収納ラックにオプションでキャスターがあるのか調べてみましたが、見つけられませんでした。無いなら作るべし。
ということで、ダイソーで使えそうな貼り付け式のキャスターを買ってきました。
ピタッとキャスター(クリア) 耐荷重8kg スルガ株式会社
脚の幅に合わせてキャスターを小さく(28mmに)切って貼ろうと考えました。
まずは調査。棚を取り出して脚の形を確認。
カインズで2,500円ぐらいで買った収納ラック 3段[E10]
真ん中が円く凹んでいます。貼れる面が小さいので、この凹みに差し込む形が良さそう。
専用キャスターを作る
3Dプリンターで専用の部材を作ることにしました。
凹みにはΦ17.6×15.2の円柱(1°勾配)をはめ込む形とします。
まずは1個ABSでプリントし、嵌合を確認します。
15分ほどで出来上がり。
少し緩かったので、最終的に上記の図面寸法に修正しました。(写真は2nd試作)
残りを3個まとめてプリント。
バリを取って、部材完成です。
キャスターの方も小さくカットできました。
キャスターは接着剤で付けることにし、両面テープをソルベントで剥がします。
二塩化メチレンを注入して接着し、専用キャスターが完成。
取り付け
グシっと凹みに押し込んで取り付けます。
脚は柔らかいPPの成形品なので、しっかり固定されました。
キャスター取り付け完了。上出来です。
その後カインズで同じ棚(E10)と、幅15cmのキャスター付ワゴン(H12)を追加購入。
新しく買った棚にもキャスターを取り付け、無駄なく収納できるようになりました。
古いワゴンも手前に収まります。(満足度:95)
コメント
このような痒い所に手に届く工作が出来るのが、3Dプリンタの強みですね。
自分も最近ANYCUBICのMEGAの中古を入手し、データを拾ってきて印刷してる次第です。
CADソフト未導入なので使いやすいものを探しています。
このi3 MEGAはもう7年使っていますが、まだ全然買い替えようという気になりません。
最新のマシンはもっと綺麗に造形できるのかなあ。
CADソフトは無料でイイのが手に入りますから、色々試してみるのがイイと思います。
と言いつつ、私自身はrhino一筋20年です。個人で買える値段ですが、金型レベルの精度が出せるので、中々優れたソフトだと思います。
ご返答ありがとうございます。
MEGA自分にとって初めてのプリンターなので、もっと使いこなしていきたいです。
Rhino 8 187,000円ですか…もうちょっと、無料のCADなど探してみます。
3Dを始めた頃、主流のProEやCatiaなどの値段は数百万円しました。
対してRhinoは10万円ぐらいでしたから、激安です。
今から始めるんだったら、Fusion360でイイんじゃないでしょうか。
商用でなければ無料だったと思います。