先日設置した雨水タンク用の雨樋取水器を3Dプリンターで作っていたら、フィラメントが入って行かなくなり、途中でノズルから樹脂が出なくなってしまいました。

プリントを停止し、フィラメントを引っ張っても抜けません。
症状
通常、プリント中はエクストルーダー内のギザギザを回転させてフィラメントを送り、ヒーターで溶かした樹脂をノズルの先から押し出します。

今回起きた症状はエクストルーダーの辺りで「コン、コン」と音が鳴り、ギザギザが空回りしてフィラメントが入って行かず、ノズルの先から樹脂が出て来ません。
同様の現象を記録した動画 (mike komaさん)
やっとの思いでフィラメントを抜き取り、先端を見ると、ボーデン(PTFE)チューブの内径よりも太くなっていいました。ホットエンドを外してみると、ノズルだけでなく、ラジエター(ヒートシンク)部分まで溶けた樹脂が固まっていました。
原因究明
今回初めて耐候性の良いASA樹脂を使ったのですが、最初は温度やスピードの設定が悪くて詰まってしまうのだと思っていました。でも、設定を色々変えても状況は良くなりません。

試したことは下記の通り
- 温度を250℃まで上げ、スピードを遅くする→ ✕
- いつものABSに戻して設定もABS向けに変更する→ ✕
- 操作パネルからフィラメント挿入/抜き取りの操作→ ✕
- ノズルをピンで掃除、予備と交換する→ ✕
- ボーデンチューブの詰まった所をカットする→ ✕
- ラジエターに詰まった樹脂を除去する→ ✕
- エクストルーダーのギザギザをヤスリで鋭く研ぐ→ ✕

ノズルを新品と交換(4)

フィラメントが詰まった所を除去(5)

エクストルーダーのギザギザを研ぐ(7)
ラジエターが詰まる事を考えると、ヒーターより手前で樹脂が溶けてしまい、ラジエター内部のパイプに接着剤を詰め込むような感じで固まってしまうのではないかと思います。
ここまでやっても全く改善しなかったので、次はパーツを交換してみることにします。
- ホットエンドASSYを新品に交換する
- ラジエター冷却ファンを交換する
ホットエンドの交換
まずはAnycubic i3 Mega用のホットエンドをAliで注文。


注文から5日で到着。ついでにPTFEチューブも購入しました。

新型はシリコンのカバーが付き、チューブの抜け止めが成形品になっています。
早速これに交換してみたけど、症状は全く変わりませんでした。
ファンの交換
ホットエンド交換後、ファンをよく見ると回っていないみたい。原因はこれか?

ファンの仕様は□40の4010タイプ。12V/0.065Aの9枚羽根。コネクタは2pinのPH2.0です。

12Vを加えてみても動きません。同等品を購入し、交換すれば直りそうな予感。
Aliで同等品を探すといくつか見つかりました。ただし、コネクタはどれもXH2.54が付いているので、これをPH2.0に付け替える必要があります。

3種類のファンを買ってみました。

コネクタを付け替えて、最初に一番信頼できそうな物を試してみることにしました。

SUNON製のファンを取り付け、さあこれで直るでしょう。
ダメだ~! コンコン鳴って、樹脂が出てきません。全く改善なし。
まとめ
ファンが回わらなくなったのは、今回初めて溶解温度が高い(240~280℃)ASA樹脂を使ったことで、7年使い続けて弱った所に最期の一撃を加えたのではないかと思います。
ファンを交換すれば直るだろうと思ったのですが、問題は別の所にあるようです。

ホットエンドを取り外して分解してみましたが、どこも詰まっていませんでした。
ということで、次はエクストルーダーを注文し、交換してみます。
(ここまでかかった日数:13日)



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