KINGKONG MINI専用ホルダーを作りました。今までは市販品のハードケースを買ってきて加工すれば良かったのですが、KINGKONG MINIはソフトケースしか売っていないみたい。
3Dプリンターで一から作りました。 カブに取り付けた様子。
モデリング
ケースのデータを作る上でスマホ本体の形状データが必要です。まずは本体をノギス等で測って、3次元データを作ります。
「ただの箱形」ではないので採寸してデータ化する作業が大変です。
まあ大体こんな感じで、本体の形状データが出来上がりました。
そして本体の殻を0.2mm面オフセットしてクリアランスを設け、さらに肉厚1.2mmオフセットしてケースの形を作って行きます。
左右と上下でスマホをホールドして動かないようにしようと考えました。
もう一つのアイデアは針金を曲げてクリップとする方法。
アルミの弁当箱のように、クリップを回転させてスマホの溝に引っ掛ける案。
3Dプリント
おそらく一発で形が合うことは無いと思います。とりあえずプリントして当たりを見て、データを修正、再度プリントという流れで進めます。
ABSでプリントします。収縮を見込んでモデルを0.7%拡大しておきます。
別に底板を作って、板ナットを挟んで接着する目論見。
とりあえずプリント完了。
スマホに嵌めてみると、底が当たっているみたい。想定よりも1mmほど上に来ます。
少し形状を修正して、今度は針金クリップタイプを作ってみます。
出力完了。
とりあえずVVF2.0の銅線をペンチで曲げて作ってみました。
カチっと嵌る予定でしたが、精度が出なくて上手く行きません。これは無理と悟りました。
調整
結局最初のタイプをモデル修正して、2号機を作ることにしました。
プリントはまずまずの出来。
裏側の凹みにM3の板ナットをはめ込みます。
その上に板を接着します。
スマホが嵌る面はヤスリで削って当たりを取ります。
そして以前作ったARKONの”dual-T”形アダプターを取り付けます。
一応きっちり留まっています。
まとめ
ハードケースが市販されていないKINGKONG Mini専用ケースを3Dプリンターで作りました。スマホ本体の形状を正しくモデリングすれば、どんなスマホでもケースは作れると思います。
モデリングに結構時間がかかっています。力作です。
TZR250Rに取り付けた状態。ストラップをカウルフレームなどに留めれば安心です。
機能的には全く問題なしです。問題は耐久性です。上下左右のt1.2の板がそのうち折れそうな気がします。この部分はポリカ等の板を切って曲げて接着したほうが強いかもしれません。
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