腕時計のガラスには硬く傷付きにくいサファイヤガラスと一般的なミネラルガラスがあるとのこと。ミネラルガラスは傷が付くけど逆に取ることもできるらしい。
磨く前の状態。細かい傷がたくさんあり、爪が引っかかる程度の傷もあります。
まずは前処理。ダイソーのゴム砥石でケースの錆を落とそうと思います。
いい感じに錆が落とせました。
竜頭の穴は歯間ブラシを使うと綺麗になります。
さてケースが綺麗になったので今度はガラスの傷を取りたいと思います。
酸化セリウムはコンパウンドのように粒子で削るのと違って、ガラスと科学反応するそうです。車のフロントガラス用液体研磨剤にこれが含まれているのですが、酸化セリウム100%の粉が売っていたのでこれを買ってみました。
酸化セリウムの粉をPPボトルに入れ、
同じ量の水を加えました。
フェルトバフの代わりに綿棒を使います。軸の太さがミニルーターにピッタリです。
軸が折れない程度の圧を加えて磨きます。
その前に#1000の耐水ペーパーで水研ぎ。
あとはひたすら磨きます。
Before
耐水ペーパーで水研ぎ後の状態
After
酸化セリウム+ミニルーターで磨くと細かい傷が消えてピッカピカ!
組付け後、暇を見つけてはマウスパッドにセリウムを垂らしてスリスリ。
細かい傷が消えてテレっとした感じになりました。
ガラスの傷を全部消し、完全な平面を出すのは難しいです。どうしても緩やかなうねりのある面になりますが、酸化セリウムを使うと細かい傷が消えて綺麗になるのは確かです。
(2014-01-10 /cerium01)
コメント
こんばんわ。初めまして。私も、この方法でキズ取りをしようと考えているのですが、少し疑問点がありますので、教えていただけるとありがたいです。耐水ペーパーによる水研ぎは必ずしも、しなくてはならない工程となってくるのでしょうか?この点が気になっています。ご教示いただけるとありがたいです。
深い傷を消そうと思って耐水ペーパーで研いだわけですが、写真を見ると、
耐水ペーパーで付いた傷は何の役にも立っていない感じがしますね。
多分、この工程は無くても酸化セリウムで磨いてやれば、きれいになると思います。
それから、マウスパッドでスリスリもどれだけ効果があるかは疑問です。
やったから仕上がりが悪くなるということは無さそうなので、テレビを見ながらとか、試してみてもいいかと思います。
綿棒をミニルーターのバフ代わりのアイディアいただきました。
お陰様で、保護シールが悪さしたのか15年強新品未使用で放置されていた時計のミネラルガラス風防表面が変質して曇ってしまったのを綺麗にできました。
侵食が浅かったのであっという間でした。
ダイソーにゴム砥石のビットなんて売ってたんですね。今も扱いあるといいな…
綺麗になりましたか。それは良かったです。
この酸化セリウム研磨はなんか不思議です。
>ダイソーにゴム砥石のビット
まだ売ってると思います。いや、売ってないかな?砥石やノコ歯は今でもよく見ます。見つけたら買いでOKです。
時計ガラス面研磨は以前車用研磨剤(色は白細目中目は塗装面の傷取り修正研磨として使用するものです)
(sofuto99類&ピカールなどで磨きました 磨き面エリアでは米粒の2/1以下が適用量かもまた10円硬貨はピカールで磨ききれいに仕上がります。
ガラスを酸化セリウムで溶かしながら研磨するのと、ピカールその他のコンパウンドで磨くのとは仕上がりが違うと思います。
10円玉を磨く場合はもったいないのでピカールで十分です。