2002年頃から使っている、現役カラーレーザープリンター EPSON LP-8800Cです。最近紙詰まりエラーで止まってしまうので、分解修理してみました。
うるさいので、ガレージに置いてます。酷く黄変していますが、プリント自体は綺麗です。
不具合の状態
用紙は、A3が下のカセットにセットされており、A4は手差しトレーから給紙して使っています。最近この手差しトレーからプリンター内部に紙が吸い込まれなくなりました。
紙は全く動かないのに「紙詰まり」エラーが表示されて、止まってしまいます。
給紙トレーの取り外し
まずは給紙トレーを本体から外して、作業し易い場所でチェックしようと思います。
ここで無理な体勢で分解して、バネやギヤが下に落ちてしまったら面倒なことになります。
スライドレールの端に見えるネジを外してみます。
手差しユニットが外れました。
電源コードがありませんが、ユニットを本体に押し込むとコネクターで繋がる仕組みです。
分解
紙が全く引き込まれないということは、ローラーが回っていないのかもしれません。ローラー周辺の部品が見えるように分解してみたいと思います。
裏側の配線の止め方を記録し、写真右側周辺をクリップから外してフリーにします。
表4本、裏2本のネジを外し、給紙ローラー部分をチェックしてみます。
開けてみた所、樹脂の割れは無く、パット見、どこも悪くない感じです。
紙1枚を検知している棒状の部品。
紙が通るとセンサーの間の遮蔽板が無くなる仕組み。
紙が通るのを検知するセンサー?
清掃
どこも壊れていないようなので、センサー部分と、ローラーの表面をソルベントで磨いてやりました。ギア部分にはシリコングリスを薄く塗ってやります。
紙1枚だけをローラーで引き込む機構って、メーカーではたくさん試作してるんでしょうね。
ゴムローラーは綿棒にソルベントを染み込ませて、艶が無くなるまでよく磨いてやります。
まとめ
本体に組み込んでテストすると、問題なく給紙され、排出されました。直ったようです。
内部の樹脂部品が折れていたりすると、修理の難易度が上がりますが、今回のようにどこも欠損が無かったのはラッキーでした。結局の所、不調だった原因はセンサー部分のホコリ・汚れ、あるいはゴムローラーの磨き不足だったのでは無いかと思います。分解するメリットは、仕組みや状態が確認できる事と、きっちり確実に掃除できる事ですね。
(数日後)直ったと思ったら、今度は別のエラーメッセージが出て、止まるようになってしまいました。もう限界かな。
コメント
う~ん
頑張りましたね、ここまで分解する人はなかなかいませんよ
手差しより給紙不良ですか、よくある症状です
原因のほとんどは給紙ローラの磨耗もしくは汚れです9枚目の写真で白にいみりが入ったようなローラが給紙ローラです、これが肝ですよーく掃除してやってください
その後ろの黒いローラと上側の半透明みたいなローラは、分離ローラです(2枚いっぺんに給紙しないようにブレーキをかけています)
それで駆動は右側のバネの横にあるモータみたいな円筒形のやつで動力を伝えています
電磁クラッチです
センサーは棒が付いたのが給紙センサです、給紙されるとまずこのセンサが検知します
平らなやつで目玉が二つ付いてるのは、搬送センサです紙が搬送されてるか、検知します
まあセンサは、ほとんど壊れないので、エアーダスターで吹いとけばいいですよ
ながなが、すみませんもうひとつの故障も解決するといいですね、頑張ってください。
ありがとうございます。
お詳しいんですね。(プリンターを開発されていたと見た!)
給紙の仕組みはなんとなく想像できますが、1枚1枚送る機構を実際に見ると
「へーよく出来ているな」と感心しました。
レーザープリンターのローラーはシリコンが付着するのか、滑りやすくなるようで
何度かソルベントで磨いて調子が戻っていました。
今回も直ったかに思えたのですが、「サービスへ連絡してください」と
エラーメッセージが出たので、諦めて買い換えることにしました。
まあ15年も使えたので、大往生です。
摩訶般若波羅蜜多心経ですね・・・ご苦労様でした
はい。アーメンです。