DC12V出力の電源装置を作りました。特長はソーラーパネルからバッテリーに貯めた電気を、12Vで安定して取り出せるという事です。
バッテリー電圧が14V付近から11V台に下がっても、12V一定で出力する電源装置です。
材料
DC/DCの心臓部は秋月で買った、LTC3111を使用した電源モジュールキットです。
設定した値よりも電圧が高いと降圧し、下がると昇圧してシームレスに一定電圧を保つというモノ。
入出力2.5V~15V 同期整流式昇降圧型スイッチング電源モジュールキット LTC3111使用
これをケースに納め、出力電圧を表示する形にしようと思います。ケースはタカチのTW4-2-8。折角DCDC基板が小さいので、ケースもコンパクトなものを選びました。
DC電源の入出力は5.5×2.1のプラグ・ジャックを使います。
各部品を置いて、ケース内に収まることを確認。
不要なボスはミニルーターで切って取り去ります。
図面化して、これを元にケースを加工します。
電圧計が付く所に窓を開け、透明アクリル板を貼り付けます。
DCDCキットに多回転ボリュームをハンダ付けし、入力ジャック・ヒューズ基板を作ります。
それぞれを配線して、中身が完成。電圧計はDC-DC基板の出力端子にハンダ付けしました。
ABSの丸棒を切って作ったボスを基板にネジで固定し、反対側に接着剤を塗ってからケース内側に押し付けて接着します。
24時間後、ネジボスが完全に接着してからネジを緩めて、部品を外してみました。
完成
これを何に使うかというと、ルーターなどの電子機器です。以前別の降圧型DCDCを使った時、機器の電圧がシビアで11.9Vになると動作が切れるという現象が起きていました。(記事)これなら大丈夫のはず。
左が入力側。右が出力プラグ。
モジュール購入時は出力が9Vに設定されています。
精密ドライバーで多回転ボリュームを回して、目的の電圧に合わせます。
12Vに調整完了。
コンパクトなDC12V安定電源です。停電時などにこれが活躍することを期待しています。
あとは、スイッチを追加して、入力電圧が表示切替できるようにしようと思っています。鉛バッテリーが10V以下になっても12V出ると、バッテリーが逝ってしまいますので。
まとめ(動画)
電圧が12Vより下がっても、12Vで一定な様子。
コメント
すばらしい
いいですね、これぞoink!さんって感じの作品ですね・・・ウットリ
このモジュールはいいですね、電源電圧が上がっても下がっても
出力は一定なんて、すばらしい
今まではどちらか一方通行でしたからね
世の中どんどん進んでいきますね、とても追いつけません。
いつもありがとうございます。
全く変化がなく、一定の電圧っていうのはイイですね。
基板が小さいので、18650等のバッテリーと組み合わせて使うのも良さそうです。
昇降圧型モジュールは便利ですよね!
私は下記の製品を使っています。
電圧計が付いていて、送料込みで297円
KKHMF USB DC-DC昇降圧コンバータ 5V~1.2V 5V~24V昇圧降圧電圧レギュレータ
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B07V6DYKCW/ref=ppx_yo_dt_b_asin_title_o00_s00?ie=UTF8&psc=1
入力出力特性は下記記事の中央当たりにありますが、コイルが小さいから連続で使う場合は電流抑え気味で使う方が安全そうです。
http://www.circuitguru.co.uk/usb-adjustable-output-power-supply-review/
電流をもっと多くの取り出したい時は、定電圧に加えて上限電流を制限できるCV-CC機能が有るモジュールを使っています。
送料込み1450円
GAOHOU自動ブースト/バックコンバータCC CV 5-30V 1-30V 8A
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B073RFSXJ5/ref=ppx_yo_dt_b_asin_title_o06_s00?ie=UTF8&psc=1
入力が5Vっていうのがちょっとアレですが、300円足らずで製品が買えるんですね。
それなら買っちゃったほうがイイかと思いました。
もう一つの方は電圧の範囲が広いのかな?
条件が合えば、中国製の安いのでも十分ですね。
入力電圧はパッドへ半田付け又はUSB端子へ低い電圧供給すれば3.5V-12Vです。
入力は5V限定じゃないんですね。それなら色々使えそうです。
先ほどコメントを入れたのですが、
URLを幾つか記入したため「スパム扱い」になってしまったかもしれません。
3つ以上のリンクがあると、承認待ちになります。
ご了承くださいませ。