妻のバキュームアイロン台用のホース吊り器具を作りました。
製品に付属の針金製吊りパーツよりも1.5倍程度曲がりにくくなりました。
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ナオモトのアイロン台
工業用のバキュームアイロン台です。私は使ったことは無いですが、家庭用のアイロンとは比べ物にならないくらいピシッと仕上がるみたいです。
このホースを吊っている針金のパーツが柔らかすぎるので、パイプか何かで補強して欲しいという依頼です。でも、そんな不細工な形にはしたくないので、一から設計することにします。
構想
まずは、製品の金属棒に代わる棒を何にするかですが、最初に閃いたのはグラスロッドです。ただ、釣り竿を1本使えなくなるのはもったいない。グラスロッドの代わりが無いかと探してみたところ、イイのが見つかりました。
農業/園芸用の『プラポール』というもの。 (amazonで購入)
グラスファイバーで出来ています。1本100円ほど。腰は強いですが、グラスロッドで言えば中調子です。もう少し硬いほうが良い感じ。
そこで『プラポール』を外径7mmのABSパイプの芯として使おうと考えました。
塩ビ(?)の被膜をカッターで切って剥がせば、パイプに入ります。
パイプを吊るすS字の部分は100均で見つけたS字フック(右)を使います。
3Dプリント
市販のパイプやS字フックなどの部材を支える部分は3Dプリンターで作ります。外径7mmのパイプを差し込む形となるように設計しました。
左:100均S字フックを挟むパーツ 右:Φ7軸を受けるパーツ
S字フックを両脇から円盤で挟んで接着します。
下の軸受部分は折れる可能性が大なので、補強のリブを付けました。
ABSの収縮分をCura上で0.8%拡大。
円盤は2個まとめて。BrimはNoneで。
この方向にレイアウト。上の方が冷えやすいので、ベッドの温度を83℃→93℃に上げました。
パーツのプリントが完了。細いリブは綺麗に造形できませんでした。
このS字フックを採用したのは、ストッパーが付いている事と、断面が平面な事です。
透明パイプは軸受の上半分ぐらいまで差し込まれています。
もっと硬いのが希望なら、7mmのアルミパイプに交換すればOK。
完成形
上のパーツは上手くできたと思います。
ストッパー付きなので、ホースが外れることはありません。
下の軸受部品の強度が少々心配ですが、もしも折れたら周りにパイプを被せるなど、強化しようと考えています。(満足度:90)
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