黄金カイロのニクロム線が切れたので、即席で点火器を作ることにしました。この切れた状態のまま、バッテリーで赤熱したニクロム線を隙間から差し込んで点火するイメージです。
火口に付いているニクロム線の片方が外れています。コレを溶接するのは私には無理。
設計
Amazonで買った0.1mmのニクロム線を使った外付(点)けの点火器を作ります。
uxcell 0.1mm AWG38 15m巻 amazon発送(575円)
18650やUSB電源で使えることは確認済みです。
手元でON/OFFできるようにモーメンタリースイッチを付けます。
何かから取り外したOMRONのマイクロスイッチを使おうと思います。DC用だと思います。
コレを囲む形のケースを3Dプリンターで作ります。
3mmのニューム管と、2芯のケーブルを上下で挟む設計です。
後からコードがつながり、M3のネジで締め込む形。
一応レンダリングしてイメージ確認。(FDMではこんなにキレイにプリントできません。)
3Dプリント
ABSでプリントします。ベースを加熱する時間を考えると、2つまとめてプリントしたほうが合理的です。
スピードや温度設定はいつも通り。CURA上で0.7%拡大してからプリントします。
30分程度でプリント完了。
マイクロスイッチがきっちり入るように、ヤスリで仕上げます。
組み立て
コードをハンダ付けします。スイッチも端子がもったいないのでハンダ付けで。
アルミ管に単線コードを通しておきます。入力側の2芯ケーブルには抜け止めを付けます。
ネジを締めて大枠が完成。
ここで通電をブザーでテスト。OKです。
ゼムクリップを使ってニクロム線をコイル状に巻きます。(写真は実験した時のもの)
実際は点火器の単線の片側に巻き付けて固定してからゼムクリップでコイルを作りました。
コイルは10巻きほど。
ニクロム線を固定するために単線に本結びしましたが、意外に強く、切れませんでした。
18650を繋げると、赤くなりました。
完成
最終的には、2芯のUSBに繋ぎ変え、DC5Vで使うことにしました。
USBコネクタはダイソーの300円スピーカーに付いていた物だと思います。
18650昇圧型のUSB電源に繋いで、スイッチON
真っ赤に燃~~~~える♪ いい感じ~~~~♪
あとは、火口の5mm角の穴に突っ込んで点火します。バッチリです。(満足度:90)
コメント
素晴らしい!
これぞoink!さんの真骨頂!
前回、14500の事が出ていたので内蔵するのかな?と思っていました。
ブログ名に相応しいこのような内容の記事だと安心して楽しめます。
我が家で昔使っていたカイロは「ハクキンカイロ点火芯付A」でした。
かすかに感じるベンジンのにおいがだんだん気になるようになり、
いつも間にか使わなくなって引き出しの奥にいれてます。
今はもっぱらヒーターベスト(モバイルバッテリー使用)です。
首部分にもヒーターが入っていて良いです。
尚「ハクキンカイロ点火芯付A」は下記です。
http://hakkin1923warmer.g1.xrea.com/siryo/tenkaa/tenkaasetsu.html
ありがとうございます。
1.5Vでニクロム線を赤熱させるのは意外と難しいです。
というか、3V以上にすると急に楽になります。
もう一つ、ハクキンにも使える別のコンパクトな点火器を作ったので、
また今度紹介したいと思っています。
外れた所をアップすると、やはり固定は(銀?)ロウ付けのようですね。ここはひとつ、スキルアップ目的でロウ付けにもチャレンジされてみては?。
自分もむかし職訓の授業でやりましたが、マイクロバーナーと適切なフラックスがあればけっこう出来るものですよ。あの・・・ロウが”すっと溶け込む瞬間”は、けっこう気持ちよかったりします^^)。
ロウ付けは30数年前にやったことがあるのですが、
その時はフラックスが乾いて、全然ロウが流れなかった記憶があります。
その時買った銀蝋はまだありますが、銀の割合が良くなかったのかも。
この細いニクロム線を付けるのはどう頑張っても私には無理です。
ピンセットで押さえながら、ですかね?
それは炙り過ぎてたのでは?。
ハンダ付けの感覚でロウ棒の方を加熱すると(炎をあてると)上手くいきません。あくまでも母材の方を温めて、そこのロウを差す感じ・・・で。
>どうやって付けたか?
たぶん、置きロウすれば付けれるのではないかと。
理屈は分かっているつもりですが、簡単ではないということです。
30年でバーナーの性能が良くなっていたりするのかも?