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三味線の修理

今回は三味線を直します。と言っても自分で直す訳ではありません。三味線屋さんに皮を張り直してもらうのですが、三味線のつくりがとても面白いので記事にしようと思いました。

三味線の棹は分割されています。

そもそもなぜ三味線なのかと言うと、小3の娘が1年ほど前から習っています。その事を私の祖母に伝えると、もう長い間使っていない三味線が有るということで、送って貰いました。
三味線という楽器を初めて間近で見て、私も弾いてみたくなってしまいました。長唄とか、スモークオンザウォーターとか。

送ってもらった三味線は、皮が両面破れて胴がバラバラになっています。三味線について調べてみると胴は4枚の板をにかわで接着しているとのこと。なので皮が破れた状態で長く置いておくと接着が剥がれてくるそうです。でも再度膠できれいに付け直せるとのこと。これを胴付けというそうです。こうして何度でも再生できる伝統的なものづくりがすばらしい。

犬や猫の皮を張ります。小唄では撥を使わず爪で弾きます。猫の薄い皮が良いのだとか。

祖母の話では練習用ということで、高級なものでは無いらしいが、胴内部に書かれた「昭和五年」という文字に感動してしまいました。これは大切にしなければ!

自分の親もまだ生まれていない、昭和五年十二月製作。

 

翌日、片面のみ張れば使えるので、ということで別にもう1本送ってもらいました。

修理は近場で見つけた三絃工房さんにお願いしました。こちらの親方がとても感じのいい方で、三味線のことをいろいろ教わりながら、胴付けの作業を側らで見せていただきました。古いにかわを削り落し、マスキング、接着剤を塗った後、四辺を合わせて縄と楔で締め上げるといった流れでした。

ド素人なので三味線の事は何も知りません。YouTubeなどで糸の張り方から研究しました。

糸を弾くと、いい音鳴りました。

(2010-02-09 SS)

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