iPhoneのバッテリー交換作業をやろうと思って色々道具を買い集めたのですが、今回はこれまで使っていた純正バッテリーのBMSを溶接するための作業台(板)を作ろう思います。
スマホ用スポット溶接機の代替品を目指します。(画像:KingSenerさんの動画のキャプチャ)
1点スポット
持っているミニスポット溶接機は2本の電極棒を持って、2箇所が溶接されるタイプです。これを右手で1点ずつ溶接するのに適した形にしようと考えました。
これまでは2箇所パチっと溶接されます。
右手に持った電極棒を前から押し付けてスポット溶接する形にしたい。
(画像:KingSenerさんの動画をキャプチャ)
作業台の作成
昔、彫刻刀を使う時に使った彫刻用作業台のイメージです。机の前側に作業台を引っ掛け、前方に力を加えても動かない台を作ります。
木っ端は木工用接着剤と木ネジを併用して、ガッチリ固定します。
主な材料
- t12のコンパネ(250x140)
- □25の角材
- □10の角材
- t1の銅板
- 木ネジ、M4ネジ
□25の角材をネジ止め後、□10の角材を同様に固定します。
ペンチやバイスで曲げた銅板にタップを切り、セメダインスーパーXで接着。
余り物のブースターケーブルを切って、圧着端子を取り付けます。
ミニスポット溶接機のマイナス側(青)を繋ぎ替えます。
これで準備完了。
ニッケルのリボン2枚を挟んできれいに溶接できるか? 設定値やコツを探ります。
実験・練習
実際のバッテリー交換(セルのタブ手前にBMSのタブを置く)想定して試してみます。
バッテリーはMOPARの60Ah。
実際のバッテリータブの厚さ:0.08mmに近い0.1mmを2枚重ねて溶接してみます。
左手でタブを押さえ、右手に電極棒を持って、前側から押しつけます。
まずは40E (AUTO)でやってみます。
パワー的には40Eで付くことは付くのですが、この片手一点方式に問題発覚。
一回溶接するごとに、ヒューズが飛ぶ感じで表示が消え、連続して使えません。スイッチを入れ直すと復活します。イメージとしてはバッテリーに近い方でスパークしている感じです。
まとめ
片手一点方式を目指して作業台を作りましたが、何故か連続的に溶接できないことが分かりました。なのでこの方式を諦め、両手に電極棒を持つ2点スポット溶接方法で行くことにしました。ピンセットで押さえる代わりに電極棒を使うだけなので、操作性はそう変わりません。
50Eで5ヶ所溶接すればガッチリ付きます。
作業台を使うメリットは、前方向から電極棒を押し付けられること。作業が捗ります。
0.1mmを2枚重ねする場合のパワーは50Eが最適。(0.08mmだと強過ぎかも。)
コメント
電極棒は先端だけ当たるけど、当たる面積とかが関係あるのかな?
ところで最近の記事は上に表示された文字列のところが表示されなくてコメント出来ないみたいなのですが、僕だけでしょうか。
多分、点で接する部分が2ヶ所無いと、2ヶ所スパーク出来なくておかしな事になるんだと思います。
文字列が表示されない時は、そのままenterしてみてください。画面を戻ったら文字列が出ると思います。(コメントを書いた場合は念の為コピーしてから)