ペダル踏込式の電動・リモート ブレーキ ブリーダーが完成したので、これを使って一人でブレーキフルードの交換をやってみたいと思います。
こいつにブレーキペダルを踏ませて、私はブリーダースクリューの開け閉めを担当します。
動作テスト
まずは左後のタイヤを外し、作ったワンウェイバルブ付きの廃液ボトルをセットします。
電動リモートブリーダーを使う場合、ワンウェイバルブは要りませんが、一応保険で。
はじめにキャリパー側にカメラを置き、ブリーダーバルブを緩めてから、運転席に戻って電動リモートブリーダーが動作するか確認します。
カメラの映像は運転席に置いたスマホ(Wi-Fi接続)で確認します。
リニアアクチュエーターを伸ばし、ブレーキペダルが押し込まれ、ブリーダーバルブから廃液が出るのをスマホ映像で確認します。
予想外だったのは、リニアアクチュエーターが伸び切る前にペダルが床につくみたいで、サポートリフターの長さ調節ネジの所で縮んで、勝手に調節されることが分かりました。
リザーバータンクの所にもカメラを付けてモニタリングしたんですが、ブレーキフルードが減るスピードが遅いので、時々バルブを開いて補充する形に変更しました。この方が安心。
交換作業
運転席に置いたカメラの映像を見ながら、キャリパーのブリーダーバルブを開け閉めします。開けたと同時にリモコンで電動リモートブリーダーを伸ばし、バルブを閉める。
続けてリモコンで電動リモートブリーダーを縮める。これを5-6回繰り返す。
実験しながらなので、4輪全てを抜くのに2時間ほど掛かりました。
まとめ
自作したペダル踏込式電動リモートブリーダーを使ってのブレーキフルード交換は、改善すべき点はあるものの、一応、問題なく使えることが分かりました。
今回抜いた量は330mlほど。前回約270mlだったので、合計600ml交換したことになります。
気づき点
- リニアアクチュエーターのストロークは100mmだと長すぎ。(ペダルのストロークより30mmほど長い。)リモコンで途中停止できるが、操作は難しい。
- Wi-Fiの映像が遅れる。アポロ11号の月面着陸のような感じ?
- サポートリフターの長さ調節ネジを緩めに締めておけば、リニアアクチュエーターが伸び切った所でペダルベタ踏み状態となる。縮めた時にペダルから外れなければ良い。
- ペダルを押す時に器具をハンドルに固定するベースパーツがきしみ音と共に回転する。(回転しないように改良したい。)
- Keychain Cameraのバッテリーが1時間しか持たず、途中で使えなくなった。
- イメージしてたほど勢い良く廃液が出てこない。(チョロヽ。負圧式よりは抜ける)
- リザーバタンクへの自動供給はバルブの開け具合が難しい。時々補充で良いと思う。
動画
動作テスト~ブレーキフルード交換作業の様子
ラジオライフ2024年 9月号に記事を書きました。
100均アイテムを強化・改造・合体! 電子工作の匠
コメント