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【カッコいい】3D Printed クワトロヘンテナ【自作】

災害時に使えるアンテナを用意しておこうと考え、クワトロヘンテナを作りました。狙いはまず第一にカッコイイ事。そして、カメラ三脚に取付けできること。

ウチにはアンテナが設置されておらず、光回線のフレッツテレビから信号を得ています。よく考えたら、停電時にはフレッツテレビは使えないんですよね。

クワトロヘンテナ構想

10年前に作ったヘンテナはグニャグニャに曲がって、捨ててしまいました。それに代わるヘンテナを作ろうと調べていたら、クワトロヘンテナというのがあることを知りました。

参考にしたWEBサイト

地デジ、ワンセグのリピータ(中継アンテナ)をクワトロヘンテナと広帯域アンプで製作する

クワトロヘンテナ( 0.7m)を作る。

東京地域向けの寸法としては以前作ったヘンテナをそのまま適用します。

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  • 地デジの波長は東京の場合、下は東京MX:515MHz、上はNHK総合:557MHz。
  • 中心は536MHzなので、536MHz周辺の電波をキャッチするアンテナを目指します。
  • 波長[λ]は300/周波数(m)。536MHzの場合、300/536=0.5597m(約560mm)。

クワトロヘンテナだと、長辺が4/3λ(=746mm)、短辺が1/6λ(=93mm)、λ=560mm

銅線でヘンテナを作り、樹脂で覆うイメージです。3Dプリンターを活用します。

樹脂で覆うと感度が悪くなるかもしれませんが、銅線が曲がる心配は無くなります。

中心部に箱を設け、カメラ三脚に固定できるようにしようと思います。

ベッドに乗るサイズに分割してABSで出力し、接着します。

3Dプリント

主要部品1個あたり、プリントに1時間程度かかります。

設定はいつも大体同じです。ベッド温度は95℃にしました。

2個ほど反って失敗しましたが、あとは順調にプリントできました。

中心の箱部分もできました。

全ての樹脂部品が揃いました。全部で12個。これらを二塩化メチレンで接着します。

中心のケースには3ヶ所1/4インチナットを埋め込みます。(このあとナットを蓋します。)

中心部分を仮組みしたところ。

VVFから取り出した2.0の銅線をハンダ付けして、溝に配置します。

あとは反対側のケースを被せ、接着します。

バランは市販品が流用できそうなので、これを使うことにしました。

Fコネクター(レセプタクル)にバランを接続し、あとは銅線にハンダ付けするだけ。

完成

電波を最もキャッチする角度に固定できるのが特長です。

F(オス) / MCX(メス)コネクターを介してケーブルをワンセグTVチューナーに繋ぎます。

 

ナットを3箇所付けておいたので、最適な向きに固定できます。

性能は?

先日買ったワンセグチューナーに繋ぐと、付属のロッドアンテナでは全く映らなかったのが、しっかり映るようになりました。

壁のF型接栓に繋いだ場合は全チャンネルでアンテナピクトが10/10立っていたのですが、このクワトロアンテナだと4/10~6/10立つ感じです。(6/10立つと一応安定してます。)

10年前に作ったヘンテナと比べることはできませんが、室内アンテナとしてはマズマズです。

 東MX フ ジ  T B S テレ東 テレ朝 日テレ NHK2 NHK1
0 4 4 6 6 6 6 4

ただ・・残念なことに東京MXが映りません。まぁ見ることはほとんど無いから(と言い訳)。

印象しては、キャッチする周波数帯が思ったよりも狭く、上の方へずれている感じです。

アンテナの性能としてはまあまあ? 自己採点で65点としておきます。あと、水平に置くと思ったよりもたわむのが減点要素です。

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コメント

  1. mytoshi より:

    本格的なアンテナ、カッコいいです!

    やはり道具が有ると構想が形に出来て凄いです。
    勿論、oink!さんには道具を使いこなす技術もあるからですが。

    クワトロヘンテナは知りませんでした。
    調べてみると、2/3λヘンテナも広帯域らしいです。

    昔、無線家だった頃にヘンテナアンテナに興味が有りましたけど、まだ144程度までしか普及していなくて435はこれからという時代だったから手軽に作れるサイズではありませんでした。

    • oink! より:

      ありがとうございます!
      10年前にヘンテナを作りましたが、その頃はウチにまだ3Dプリンターが無かったので、新しいアプローチで再度作ってみた次第です。

      2/3λというのはノーチェックでした。クアトロの外側を切ったぐらいの長方形になるんですかね。標準のヘンテナよりも良いみたいですね。
      ちょっと検索すると、色々見つかるのでアンテナは奥が深いと思います。
      2/3λで、長さ(波長)の違う長方形を2つ作って、直交させたタイプがあったのですが、広い範囲を受信する方法として、なるほどと思いました。
      もう一つ作ろうかと思い始めた所ですが、ダイヤルを回せば長さを微調整できるのが良いかなと。

      144っていうと、λが2m以上なんですね。そうなると作るのも大変ですね。

  2. 鍛冶屋 より:

    MX(こちらで言うTVO)が見れないと、深夜アニメが…^^)。

    アンテナも嵌ると面白いですよね。昔々、パーソナル無線が流行った頃、いろいろ手作りして見ましたっけ(あくまでも”受信用”…ってことで^^;)。λ=0.3mなので、お遊びで作り易かったです。

    • oink! より:

      アンテナは四角、円、棒など色んな形で受信するから面白いです。
      突き詰めて行くと、立体になるような気がするのですが、
      ピラミッド型とか、球体ってってどうなんでしょ?またはその複合とか。

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