黄金カイロを使おうと思い、点火器を押し付けても点火されません。電池を替えてもダメ。
ニクロム線が切れたかも。
点火の仕組み
ハクキンカイロはライターで火を点けますが、ナショナル黄金カイロは電池で火を点けます。1.5Vの乾電池でニクロム線を赤熱させるとは、さすが電気メーカー。世界の松下。
単3乾電池が入った点火器。中心の棒(+)はバネで引っ込み、周りの円形の枠(-)を火口の金属部に接触させて電気を流す仕組み。
点火器を丸い部分に押し当てると、触媒の上に付いているニクロム線が赤熱して反応が起こります。丸い部分の下に付いている赤いのは絶縁紙。
ルーペで見てみると、やはりニクロム線が切れていました。
火口
この火口は丁度10年前に新品を下ろしたようです。
10年なんてあっという間だね。
替えの火口はありますが、貴重な新品を下ろすのはもったいないので直すことにします。
片側の足をグイッと曲げてみたところ。左側が切れて(外れて)います。
左側の足も曲げて、さてどうするか。
まず修理
一番簡単なのは、同じ太さのニクロム線を買って、コイル状に巻いて、板金の足に巻きつける事だと思います。でもこの1.5Vで赤熱するニクロム線は極細で、ノギスで測ると0.02mm。0.1mmなら500円程度で簡単に入手できますが、それより細い物は中々売ってません。
結局、amazonで見つけた0.03mmを買いました。
中国発送なので、Aliでも探してみましたが、0.1mmより細いのは見つけられませんでした。
0.03mmニクロム線が着くまで時間がかかるので、切れた所を繋げてみます。まず考えたのは1)ポータブルミニスポット溶接機で溶接です。でもこの細い線は焼ききれそう。2)ロウ付けする方法も考えられますが、銀蝋を買ってくるのも面倒。なので、3)結局ハンダ付け。
板金の足にフラックスをたっぷり塗って、ハンダ付けしてみます。全然半田が乗らない感じですが、ピンセットでニクロム線を押さえながらハンダを流したら、一応固定できました。
テスターで導通を確認後、ベンジンを入れて、試運転。
点火器で、一応ちゃんと点火できました。
しかし翌日使おうとしたら、赤熱しなくなっていました。やっぱりハンダ付けでは無理。0.03mmが中国から届くのを待って、着いたらそれに交換しようと思います。
電熱実験
多分1.5Vでは赤熱しないと思いますが、amazonで0.1mmも買ってみました。まずはこれが何Vで赤熱するのかを実験してみます。
uxcell 0.1mm AWG38 15m巻 amazon発送なのですぐに届きました。
MY中華ノギスで測ると、0.08ミリ。
ゼムクリップに巻いて、コイル状にします。
20巻ほどして実験開始。
始めに1.5Vの乾電池を試してみましたが、全く赤くなりません。
5Vではどうかと、18650昇圧型のUSB電源をつなぐと赤くなりました!
でもちょっと弱い感じ。
コイルの巻数を半分の10巻に減らすと、真っ赤になりました!
机のデコラが焦げそうな感じ。
18650(実測4.0V)でも問題なしです。
0.1mmのニクロム線は18650やUSB5V電源で使えることが分かりました。(乾電池は無理)
中国から0.03mmニクロム線が到着するまでの繋ぎとして、この0.1mmニクロム線を使った点火器を作ることにしました。詳しくは次の記事で。
コメント
はじめまして
バッテリー式スポット溶接機を使ったらどうでしょうか。
リチウムイオン電池にリードを取り付けるやつです。
ニクロム線を直接端子に溶接出来ませんか。
*゚Д゚)*゚д゚)*゚Д゚)エエェェ
この赤い電池型の点火装置が懐かしい^^)。
むかしむかし(小学生の頃)、いけない工作で乾電池式の発火装置をつくるため、電熱器のニクロム線を紙やすりでシゴキまくって髪の毛くらいまで細くしてました。
>紙やすりでシゴキまくって
その手があったか。
私の場合は、ストローに紙を詰めて電熱線で炙ってタバコの真似ごとをしてました。
考えてみれば、単3の代わりに14500を使えば、0.1mmでも使えますね。
間違えて正規品の方に使って線を焼き切ってしまうのが怖いですが。
石油ストーブとかの点火ヒータのニクロム線はどうでしょうか?
3V仕様ですが移植か点火器が出来ないか考えているのですが。
石油ストーブの短いニクロム線をどうやって接続するか?って話です。
ロウ付けできるならそれもアリですが、
3Vで使うなら、0.1mmを買った方がイイと思います。