DC入力の充電器作りが続いています。今回は電動工具用バッテリーを充電するためのものです。これまでに作った充電器と違い、充電基板の手前に昇圧基板を通すという形になります。
タカチのケースに上手く収まりました。
狙い
MUSTOOLの電動工具を持っています。バッテリーはマキタ互換の18Vというものですが、コネクタがよくある5.5×2.5のDCジャックです。単純な形式のほうが、弄るには都合がイイ。
これを100VAC型の充電器からソーラーの13.7Vで充電できるようにします。
付属の充電器の仕様は21V-98Vf/1Aと18V-108Vf/1.5A。このVfの意味がよく分かりません。
とりあえず出力が21V/1.5Aの充電器作りを目指します。
実験
先に作った昇圧DCDCコントローラーを使って、13.7Vを21Vまで上げ、それを充電モジュール基板に入力するかたちになります。
充電基板はBlue基板を使い、充電電流は1.5Aに設定します。
バッテリーを1.5Aで充電中の図。昇圧DCDC手前の電流は2.27Aとなっています。
この組み合わせで問題なく充電できたので、昇圧基板は同じ10A150W基板を使います。
出力を21Vに設定完了。
設計
150W昇圧基板と、Blue充電基板のレイアウトを3Dで検討します。タカチのTW7-4-11Bを使えば上手い具合にBlue基板が縦に入ります。
昇圧基板のポテンショメータが干渉するので、Bule基板を蓋ギリギリまで移動しました。
そして「貼付式ネジボス」の形が決まりました。
カモン製5.5×2.5DCプラグコードを切って使います。
3Dプリント
設定はいつも通り。ABSでプリントします。
ベッドの温度は94℃としました。
50分ほどでプリント終了。
取り付け前に各基板のターミナルを外します。昇圧基板は左側のおまけを切り取ります。
ケース作り
タカチのTW7-4-11Bに付いている基板取付用のネジボスをミニルーターで切り取ります。
右の2つが「貼付式ネジボス」と干渉するので、除去します。
「貼付式ネジボス」を二塩化メチレンで接着したら、インジケーター部を3.2mmのドリルで穴あけします。その後3mmアクリル棒を差し込んで、二塩化メチレンを流し込みます。
横壁にコードとジャックの孔をあけて、ケースが完成。
配線後、もう一度電圧と電流をチェック。
充電完了の緑LEDが透明アクリルを通して光っているところ。
動作確認OKです。(充電器の手前で電流を測って1.62A)
定格ラベル
表面にOPPテープ、裏面に両面テープを貼ってから、カッターで切ります。
これが無いと、何の充電器か分からなくなってしまいます。
完成。昇圧基板が熱々になるようなら風窓を開けるつもりでしたが、問題なさそうなのでこのままで行こうと思います。 (満足度:90)
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