TZR250RのメーターをELで光るように改造しました。まず改造前の純正ノーマルのメーターがどんなものかというと、↓こんな感じです。
純正のメーターassy(TZR/3XV)
黒地に白の目盛。目盛の裏から豆球の光が透過するんですが、かなり暗いです。これを白地に黒の目盛に反転し、ELシートで光らせようと思います。
さて、まずやる事は3つのメーターを取り出すことです。メーターの裏のネジと配線を外せば取り出せるので、特に説明は要らないと思います。
スピードメーター
タコメーター
水温計
上の写真をイラレでトレースして版下を作ります。写真は多少ゆがみがありますので、針の中心位置を基準として、これを守りながら製図したほうが正確です。今回は純正品を丸々コピーしていますが、フォントを違うものに変えれば、イメージが変わり、よりオリジナリティが出せると思います。
トレースが終われば、メーターを実測し、それに合わせて縮尺を合わせば版下の完成です。
この版下を白いラベルに印刷し、ELシートに貼り付けてメーターの形に切り取ります。
このラベルにカラーレーザープリンタで印刷しました。
半つやのプラスチックフィルム
カッティングシートを薄くしたような質感。厚み:0.06mm
ELシートは秋月電子で購入しました。インバータとセットになったものが売られており、2,300円(’09/5現在)です。外形が150mmX125mmなので2枚必要かもしれません。
簡単にハサミで切れる厚みです。
また、このELシートは5~6Vで駆動するので、12V車の場合、電圧を下げるためのDC-DCコンバータが必要です。
組み立てた秋月のDC/DCキット。これを収めるケースも必要です。
ELシートをメーターパネルの上に貼り付ける訳ですが、ここでメーターの針を抜くという作業が発生します。この時やってしまった失敗を紹介します。分解して分かった91年式TZR-250Rの水温計の構造はこんな風になっています。
フォークを使って、テコの原理で針を抜いたんですが、軸ごと抜いてしまったんです。
するとどうなるかというと
ELシートをメーターパネルの上に貼り付けた後、針をもう一度差し込んでも磁石はすでに下に落ちているので、どう頑張ってみても元の状態には戻りません。結局コイルを全部解いて、巻き直し、半田付けするという余計な手間が掛かってしまいました。
ここで問題にしているのは水温計で、スピードメーターはどのように抜けても大丈夫だと思います。タコメーターはどうだったか、スイマセン忘れました。
もうひとつ注意すべき点は元の針の位置をしっかりと記録しておくことです。0のストッパーを乗り越えて(水温計は1回転させて)、自然に止まる位置に針を刺さないと、当然指し示す数値は狂ってきます。
上手くELシートがメーターパネルに固定でき、針が刺せたら、あとは配線です。
電源は、メーター球を照らす線からDC-DCコンバータに送り、5-6Vに降圧した出力をインバータに、そこから各ELパネルに並列に繋いでやればOKです。インバータはメーターハウジングに空間があれば、そこに収めます。このメーターではタコメーターと水温計の間の辺りに入っています。
昼間はこんな感じ。針はオレンジに塗装しました。
ELメーターだと視認性イイです^^
DC/DCコンバータはケースに収め、テープや接着剤などで防水処理後、カウルに固定すれば完成です。
フロントカウル脇にベルクロテープで固定しました。
(2009-05-15 /meter1 16.05.30修正)
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