アクリル曲げ機を作りました。これを自作している人は多いと思いますが、私の作ったものの特長は12Vバッテリーで使えるという点です。
コードの処理に気を使いました。
材料は(1)ニクロム線(2)金属パイプ (3)土台(4)ガラスチューブ(5)パイプを支える物(6)ビニール線が必要です。(1)~(3)はダイソーで調達しました。
ニクロム線は0.27mm。12Vでこれを真っ赤にできることは確認済みです。
ダイソーの「フローリングワイパー」のアルミパイプ(13mm)を流用しました。
商品としてもCP良すぎ。
アクリルを曲げるのに最適な温度は160℃らしいので、それを目指して実験してみました。まずニクロム線を4mmの丸棒に巻きつけてコイル状のものを作りました。
アクリルを曲げるのに最適な温度は160℃らしいので、それを目指して実験してみました。
MDFに5mmのアルミパイプを挿し、それにニクロム線を取り付けて実験しました。
電圧は12Vに固定するので、ニクロム線の抵抗が減ると電流が増えて熱が出るはずです。テスターで電流と温度を測りながらコイルを伸ばして線を少しずつ短くしていきました。ところがコイルが伸びるほど温度が上がり難くなるみたいです。コイルの隣の線が近い方が熱が逃げないということなのでしょうか。
測っては、直しを繰り返しやって出た結論は「できるだけ細く巻いたものを束ねる」です。
1mmの針金に巻きつけたコイルを3本使います。1本あたり1Aほど流れます。
3本を束ね、銅の針金に引掛けました。青いのは弁当用のシリコンカップです。
コイルの端にアルミパンチングメタルを利用。シリコンカップは耐熱温度230℃とのこと。
一旦ニクロム線を取り外し、ガラスチューブ、アルミパイプを通して組み直します。
土台にコードが通る溝を掘って、上から通した針金に耐熱コードを繋ぎました。
13mm用の金具を取り付け、底板をネジ止めすれば本体が完成。
バッテリー(12.69V)を繋ぐと2.88A流れました。
パイプ表面温度は目標の160℃に少し足りないけど、まあOKでしょう。
電圧を可変する必要は無さそうなのでシガープラグを取り付けました。
試しに3mmのアクリル板を曲げてみました。バッチリです。
それにしても「ニクロム線を束ねる」に行き着くまで時間が掛かりました。ニクロム線は計算通りに行かない思います。
【材料】
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フローリングワイパー 105円
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0.27mmニクロム線 105円
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100×400×6 MDF2枚組 105円
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おかずカップ 105円
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耐熱ガラスチューブ6mm 236円
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13mmパイプ用横受 298円
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105℃耐熱ビニール線AWG22 手持品
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5mmアルミパイプ 手持品
(2012-04-03 mage1)
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