AMラジオ用ループアンテナが、ついに完成しました。
ループアンテナ
まず、6mmのABS板の片面をR状に削り、ネジのタップを切ったものを作りました。それを平押えクロスの両端を合わせて、接着しています。缶スプレーで塗装後、導線を引っぱりながら1次は24回、2次は4回丁寧に巻き、マスキングしてから2液性ウレタンで塗り固めました。1次側はケースに隠れる部分を所々皮を剥いてタップを作ってテストしました。その結果、18回巻きが良好だったので、そこに3.5モノラルジャックを取り付けました。(写真は改良前の状態です。)
ケース
2つのループをABSで作った固定パーツとポリカーボネート製のネジで止め、それをケースの基板取付け用のボスにネジ止めしました。3.5モノラルジャックをケース側面に開けた穴に固定し、1次2次ループそれぞれの両端にケーブルで接続します。組み付けの関係でここにパソコン用のピンコネクタを使用しました。
バリコンBOX
当初、ループアンテナ一体型にしようと思っていましたが、使い勝手を考えてバリコンBOXを別体にしました。タカチのケース[MX2-6-10-BB]にバリコン軸用の穴と3.5モノラルジャック固定用の穴を開け、内側から固定してあります。バリコンのダイヤル取り付けのネジ穴にジュラコンジョイント部品を加工したものをねじ込み、ローレット穴のダイヤルがしっくり固定できるようにしました。バリコンのケースへの固定は2mmのABS板2枚で高さを合わせ両面テープで固定しています。
化粧パネルはダイソーで売っていた半透明の下敷きで作りました。ケース蓋の凹形状に合わせてカッターで切り、端面を紙やすりで仕上げています。シボのない面に缶スプレーで塗装し、両面テープで貼り付ける構造です。
厚さ0.7ミリの半透明板。片面がシボになっています。
バリコンBOXとループアンテナを市販のモノラルケーブルでつなぐと、ほとんど聴けない状態になってしまいました。同軸(シールド)ケーブルはダメのようですね。そこで平行ケーブル(スピーカーケーブル)にプラグを付けたものにしました。これだとOKでした。
アンテナの性能は中々のもの
AMラジオの受信性能は予想以上に良かったです。音を聴いてみてください。
ラジカセ内蔵のバーアンテナに同調させる方法で試してみました。1次ループで同調した電波を送る方法と、2次ループでピックアップした電波を送る方法です。
最初の6秒はラジカセ内蔵のバーアンテナで受信した音。その後ループアンテナを使った受信(6秒)に切り替わります。TBSラジオをサンプルとして録音しました。
1次ループで同調した電波を送る方法
ラジカセに近づけて、1次ループの同調電波を内蔵バーアンテナに受け渡す方法
2次ループでピックアップした電波を送る方法
2次ループからのケーブルをラジカセに巻きつけて、ピックアップした電波を受け渡す方法
USBラジオradio SHARK2(改)での内蔵アンテナと、この自作ループアンテナとの性能比較も後日、別途レポートしますので見てみて!
(2009-07-26 loop2)
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