レーザー距離計というものを入手しました。ゴルフで使えばスコアアップに役立ちそうですが、ゴルフはやらないので、何か他に面白い使い方ができないか考えてみようと思います。
多機能型で計測範囲5-900mのタイプです。 COLEMETER 多機能角度距離計測望遠鏡
何か物騒な写真ですが・・・命を預けられる品質レベルってことでしょうか。
製品チェック
まずは箱の中味を見てみます。出てきたのは
距離計本体、キャリングケース、ストラップ、レンズクロス、ユーザーズマニュアル2冊。
ユーザーズマニュアルは日本語版と英語版の2つが入っています。
縦型の機器です。スコープを覗いて使います。
上は望遠鏡、下はレーザーが照射されるところ。
操作は電源スイッチと、2モードの切替、接眼レンズのピント合わせのみです。
曲がって貼られたエンブレム。この低品質感はいただけない。
バッテリーはCR2。フィルムで絶縁されているので、剥がして入れ直す必要があります。
サイズ的には手の中に収まります。丁度良い大きさです。
使い方は電源を入れて覗くだけです。中心の+印までの距離が液晶で表示されます。
2つのモード(直線距離のみ/多機能詳細)が使えます。
立ち位置から目標物までの距離の他、角度や水平距離、垂直距離が表示されます。
公園でテスト
お山(ドラマやCMでよく使われます)の頂上から色々距離を測ってみようと思います。
まずは野外ステージまでの距離を測ってみます。
直線距離:88mです。
※レンズ内の表示は写真に撮れないので、液晶表示を書き起こし、画像に重ねています。
次に遠くの電柱をピンポイントで測れるか試してみます。
電柱まで110m。少しずらして後ろの木に照準を合わすと距離が増えました。割とピンポイントに測っているようです。
今度は詳細モードに切替えて、遠くのビルを測ってみます。
5度下向きで、直線距離623m、高さ54m、水平距離620mということです。地図で距離を確認してみると、大体合っていました。
建築物の高さを測る
ビルの高さが測れるかも?と思い、ベネッセのビルを測ってみました。
地上21階、高さ111.96m(超高層ビルデータベース) ヘリポートの裏を測ってみます。
高さ93mと出ました。ヘリポートの上にある小屋?が4mとしても、111.96mよりも15mほど低いです。よく考えたら下に車道があり、立っている場所はそれより上なので、計測値はいい線行ってると思います。
距離計の精度は+-1mですが、実際に使った印象は十分信頼できるレベルだと思います。
どんな用途に使えるか
このレーザー計測器はボタンを押すだけで手軽に距離が測れるので、たいへん便利です。
一番の問題はコレを何に使うかです。ちょっと考えてみました。
- ドローンの高度を測る
- 凧の高さ(タコ糸の長さ)を測る
- ハイキングに持って行って、遠くに見える目的地までの距離を測る
- ゼロヨンを測るために400mを測る
- 水深を測る(水の透明度が高いと測れるかも?)
- 家の屋根や窓の地上高を測る(何メートルのハシゴで届くか調査のため)
- 遊園地で観覧車やジェットコースターの高さを測る
測ってどうするかですよね。山に持って行って使うような用途が一番実用として活きるかも。ロープの長さが足りるかを調べたり、頂上まであと何mなのか測って、登るかどうかの判断材料にしたりとか。
総評
この計測器があれば、手軽に距離が測れます。一番重要なのはそのデータが何に活かせるかという事じゃないかと思います。「コレを使えばこんなに便利」っていうのが無いと、中々難しいですよね(安いモノじゃないし)。室内で使うことができれば、巻き尺を使わず手軽に測れて便利ですが、計測範囲が5m以上で、精度が+-1mなのでちょっと厳しいです。近い距離も測れて、分解能が±10㎜程度なら使い道がぐっと増えそうなんですけどね。
気になったのは計測機器としての高品質感が感じられないこと。前述の曲がったエンブレムやソリッドカラー塗装の雰囲気は1万円以上する製品には見えないです。どうせ塗装するならパール系や、メタリックのほうがイイのではないかと思いました。
このレーザー距離計は自分に合った使い道が見つかれば、非常に役に立つツールになると思います。海や湖で離れ小島までの距離を測ったり、リールを投げるポイントまでの距離を測ったり、探っていけば使いみちは色々ありそうです。逆に使い道を決めず、街を歩きながら距離の測れる望遠鏡として色んなものを見てみると、もしかすると面白い発見があるかもしれません。高い建物に見えても、測ってみたら意外と低かったりとか。
使い方次第で色々楽しめるツールです。
コメント
まいどです oink! さん。
こんな物までレビュー依頼があるとは・・・記事の出来もさる
事ながら、もう金取っても良いレベルですよ!!。
レビュー(商品)そのものより、この写真oink! さんはどう
やって撮ってるの?・・・の方が、興味がわきます^^)。
>レンジファインダー・・・
海外では(勿論日本でも)、狩猟用として一定の需要がある
ようですね。
自分も興味があったので、個人輸入で以前に何度か買いま
したが、これと言った使用用途も無く、さりとて遊びでも
直ぐ飽きてしまうので、結局みな売っぱらっちゃいました。
測定距離が中途半端なんですよねぇ・・・もっと遠く3,000m位
計れれば、また面白いんでしょうけど。
短い距離の測定・・・のは、超音波式のが出回っていますね。
もう、内装屋さんや不動産屋さんでは必携アイテムかなと。
あっそうそう、レーザーで水深は測れませんでした(昔やって
見ました^^;)。
鍛冶屋さんこんにちは。
>海外では(勿論日本でも)、狩猟用として一定の需要があるようですね。
よく分からないんですが、獲物までの距離が分かると命中率も上がるんですかね?
遠くを狙う場合は弾が放物線を描くように上の方を向けるとか。
>これと言った使用用途も無く、
やっぱりそこですよね。測ったデータが何かに活かされないと価値が半減ですよね。
>短い距離の測定・・・
私の場合はホームセンターで売ってる計測器の方が役に立つかも。
でもこの距離計が900mで+-1mの精度なら0.111%ですから、5mなら+-5.55mmなわけで、
近距離の表示を細かくすることは、それほど難しくないと思うんですけどね。
>レーザーで水深は測れませんでした
そうなんですかぁ。残念。
言葉足らずでした ^^;)。
>>こんな物までレビュー依頼があるとは・・・記事の出来もさる
>>事ながら写真が良い!、もう金取っても良いレベルですよ!!。
>獲物までの距離が分かると命中率も上がるんですかね?
標的(得物)までの距離が不明だと、ドロップ(弾が落ちる量)が
分かりませんので撃てませんゆえ。
こういった測距計がないと、経験則と勘の勝負なんでしょう。
>>レーザーで水深は測れませんでした
>そうなんですかぁ。残念。
光(赤外線レーザー?)は水中で直進できないので、当然ちゃ当然
でしたね。
そう言えば、これらのレーザー光ってどれ位の出力なんでしょうね。
測理出来る長さから言ってもかなりの出力がありそうですが、目に
見えないからと言って、迂闊な物に照射しても大丈夫なんでしょうか?。
>ドロップ(弾が落ちる量)
弾は直線で飛ばないってことですか。スコープを使う時、遠くを狙う場合は
スコープの先を下に向けるような調整が必要なんですかね?
>これらのレーザー光ってどれ位の出力なんでしょうね。
光が見える訳ではないので全く分かりませんが、900m先に届くとすれば中々凄いですね。でも8000回使って電池が無くなるということなので、出力は大したこと無さそうです。
>弾は直線で飛ばないってことですか。
理系のoink! さんにしては異な事を^^;)・・・、地球上に直線で飛べる
物体などありませんよね。絶対に重力の影響を受けますので、例えば
弾丸・砲弾も銃口・砲口を出たとたんに落ち始めます。
ですから、普通 銃身線はスコープなどの照準線より上を向いています。
>スコープの先を下に向けるような調整・・・
例えば50mでスコープを合わせた場合、100m先を撃つ場合は
十字より上を、30m先を狙う場合は下を狙います。
(距離に関係なく)十字の真中に合わせて撃ってもバンバン当たるのは、
映画・ドラマのお話の中だけですね^^)。
戦車砲で1000mとか1500mとかの射撃をする場合など、
射距離にによっては標的の数m以上上を撃ますから。
やっぱりそうですよね。
いや、弾のスピードが速いから100mぐらいならほぼ直線に飛ぶのかと思ってました。
>(距離に関係なく)十字の真中に合わせて撃ってもバンバン当たるのは、映画・ドラマのお話の中だけですね^^)。
そうなんですか~~へ~
スコープの横にダイヤルが付いていて、それを回すとスコープが傾くと同時に50m・100m・て指標が合うような仕組みを想像してました。
>戦車砲で1000mとか1500mとかの射撃をする場合など、
射距離にによっては標的の数m以上上を撃ますから。
へ~~~
雨だともう少し上とか、風を考えてもう少し右とか、そんな感じなんでしょうかね。
こんばんは~
変わった物を手に入れましたね。レーザー測距機の上手な使い方ですか…
聞いた話ですが、今は部屋の改装業者とか、レイアウト作業者とかは、大概これの
類の品を持っているとか。昔だと定規で測っていた所をレーザー測距機が有ると
色々な場面を想定して位置をズラすとかが簡単にできそうです。
それと案外と便利なのが天井までの距離を割り出す時。(結局は建築関係ですね)
メジャーで測るにしても、3mを超える高さを測るのは結構と大変です。(届かないし)
昔だと写真機のピント距離を求める時に便利だったと思いますが今はオートフォーカス
が当たり前ですから、クラシックカメラを使う時以外は不要ですね。
後は oink! さんがラジコンの趣味が御有りなのか良く判らないのですが、
ラジコンは電波の到達範囲が有りますよね?この装置で大体の目標物を決めるとか
(でもラジコン電波の到達距離は1Km以上くらい有りそうですがね)
少し物騒な話を…我が家は海岸の近くなのですが津波の時に何mくらいの物までOKか?
海岸線に断崖絶壁が有るのですが、この断崖の高さを測っておけば安心できそうです。
上から覗き込んで砂地、又は海面までの距離を測ってみたいです。
あれ?水中ではなく『水面までの距離』は測れないんですかね?それも知りたいです。
レーザー距離計は正確ですから実用になりますよね
むかし超音波式距離計を買って部屋の内寸を測ったのですが誤差が大きくて使い物になりませんでした
その後(ボッシュだったかな?)レーザー距離計を購入して主に仕事で活用しました
建物までの距離と屋上付近の距離から建物の高さを出して 手配するクレーン車の大きさを決めていました
いつの間にか こんなに安い値段で買えるようになったんですね
電子工作好きさんこんにちは。
建築の現場ではレーザー距離計(覗かないタイプ)は普通に使われてますね。
この距離計でも同じような使い方ができればと期待したのですが、無理っぽいです。
工場のような広い空間なら丁度良さそうな感じはします。
ドローンで撮影する時、画角を決めるために高さを測ったり、バッテリーの持ち時間を計算するために距離を測ったりっていうのは実用的な使い方かなと思いました。
断崖の高さを測るのはいいですね。この距離計がピッタリだと思います。
水にレーザーを当てたらどういう動作になるんでしょうね。
水面までの距離は何となく測れそうな気がします。
ちなみにガラスは反応しません。その先の壁までの距離が計測されました。
オジジさんこんにちは。
建築に使うレーザー距離計は最大数10m位のレンジですが、数千円レベルで買えますね。
巻き尺の代わりとしてイメージしやすいので、この手の距離計は売りやすいと思います。
この900mまで測れる距離計だと、垂直距離を測るのが強みになるんですかね。
水平距離はGPSを使って測ることもできますし。
レーザー距離計良いですね。
これ、古い距離計付いてないカメラでの撮影時にも使えそうですね。900mまで測れれば、そのあたりは無限遠でしょうし十分かと。
SheepFactryさんこんにちは。
マニュアルフォーカスの二眼カメラ用に使うなら威力を発揮しそうですね。
マニアックな使い方ですな。