鏡台のいすをリフレッシュしました。
この古い椅子は座面が傷んでおり、ホゾ組みも緩んでいてギシギシ言います。
現状
買ってから25年以上経っているので、生地がだいぶ傷んできました。
薄くなって来ている所があり、全体的に色も褪せています。
座面の張り方はよくある普通の方法。脚との固定は木ねじ3本で留めてあります。
背もたれにも同じ生地が貼られています。背もたれは凹みにはめ込んで接着してあります。
分解
木ネジ3本を抜いて、座面を取り外します。裏側のビニールシートを留めているタッカーの針を1本ずつ抜いていきます。
白いビニールシートは再利用します。
続いて布地を留めているタッカーの針も1本ずつ抜いていきます。
角の処理が難しいので、たたみ方を良く見ておくと良いでしょう。
今度は背もたれを外します。
縁に内装外しの樹脂ベラやマイナスドライバーを突っ込んで引き剥がしました。
前後2枚の背もたれ材が取れました。
座面と同様にタッカーを外して、布地と、ベニヤ板、スポンジに分けます。
布地張替え
新しい布は部屋のカーテンの色に合わせて、ブルー系の無地を選びました。
シンコールのファブリック用の生地。2,000円/mぐらいです。
元の布地に重ねてなぞって、ハサミで切り取ります。
裏側を上にして、スポンジ、板の順に重ね、タッカーを打ち込んで行きます。
十字に留めて、角の方向を引っ張りながら留めて行く感じで。
布が付いたら、上からビニールシートを貼り付けます。
椅子の裏を見ることはそうそう無いので、古いシートを再利用。十分です。
背もたれも同様にタッカーで留めていきます。
2つ出来ました。ちなみに、この背もたれにタッカーを打ち込むと、ベニヤ板が薄いため、布地側に針が飛び出します。これを避けるため、針を予め金切り鋏で短く切って使いました。
元々取り付けてあったタッカー針と同じぐらい、半分程度の長さに切りました。
折角の機会なので、緩んでいたホゾ、ダボを外し接着し直すことにしました。
プラハンで叩けば簡単に外れました。接着剤はタイトボンドを使いました。
あとは座面をネジで留め、背もたれをはめ込み、完成です。
キレイになって、きしみも無くなって、満足。
まとめ
クラシックな感じが、シンプルモダンなイメージに一新されました。
張替え自体はそれほど難しくはありませんが、それでも作業は2時間半かかりました。使用した道具は特殊なものはひとつもありません。タッカーは15年ぐらい前にダイソーで100円で買った物。こんなのでも十分です。
マイナス点を付けるとしたら、座面の織り目が僅かに斜めになってしまったこと。
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