1330Whのポータブル電源は2台備えたので、非常時の電力の確保はだいぶ強化されたと思います。あとは飲み水です。自力で川の水や雨水を濾過して飲めるようにしたい。
市販のフィルターやポンプを組み合わせて”ポータブルな浄水器”を作ろうと思います。
背景
蛇口をひねればいつでも手に入る水ですが、今のご時世を考えるとそれが止まる事も想定しておくべきだと思います。また、最近では水のPFAS汚染にも気にする必要が出てきました。
数日分の飲み水は備蓄していますが、それが尽きたらお終いです。
ウチの近くで湧き水を確保できるところは稲城の神社などがあります。
でも、いざという時は長蛇の列になるだろうから、もう少し効率よく飲み水を確保したい。近くの川の源流などから汲んでくることを想定した浄水器を作ります。
構想
12Vの小型加圧ポンプを使ってホースで川の水を汲み、ポンプの先に付けたフィルターで濾して飲める水に変換します。12V電源は300Wポータブル電源を想定。
フィルターはゼオライトや、活性炭、綿で荒く不純物を除去し、その後浄水器用の中空糸フィルターを使います。中空糸フィルターを通せば、PFOSやPFOA等の有毒物質も取り除けます。(クリンスイの試験結果)
構想段階での懸念事項はポンプの水圧で中空糸フィルターが通るのか?ということ。以前に灯油ポンプを使った時は全く通りませんでした。
部品
まずは市販の使えそうなパーツを買い集めました。
Aliexpress
フィルターは実物を見てからどれを採用するか決めようと思って色々余計に買いました。
左2つが収まりが良く、フィルター自作もやりやすそうなので、コレを使おうと思います。
フィルターは互換性があります。左:801円(フィルター2本付)右:360円
左の綿フィルターの内側には濾過材が入っています。これを別の濾過材に交換する予定。
取水口に付けるストレーナー。176円
ポンプは最大0.8Mpaの圧力が出せて、調節できるものを選びました。
そして接続部はG1/2のタイプ。 1,758円
上のネジで圧力を調整できるのがイイ。
実は、左の937円の安いポンプを先に買ったのですが、右のを見つけて買い直しました。
水道の水圧基準(0.15MPa~0.74MPa)に対して左の製品が0.48MPaで合致しているのですが、右の方は最大0.8MPaから丁度良い圧力に調節できるので試作し易いと考えました。
amazon
中空糸フィルターはビルトイン浄水器用。amazon内で品質の悪い偽物が流通しているので、信頼できる店からTOTO TK302B2を買いました。ホースとのセットが約12,000円でした。
新品フィルターはキッチンで使い、数年使ったお下がりの方を自作浄水器に回します。
(使い古したフィルターは浄水を逆流させてフィルターを洗浄する予定。)
モノタロウ
足りない水道用パーツ、金具類はモノタロウで。モルトフィルターが800円で最も高く、他は200円程度。全部で3,000円ほど。
100均
濾過材はダイソーとキャンドゥで使えそうなものを買ってきました。蛇口に付けるタイプの浄水器具は中身の粒がそのまま使えるので簡単です。
活性炭(モノタロウ)や石は洗う必要があるので一手間かかります。
写真を載せた以外にも無駄な物をたくさん買いました。実際に使うものを積み上げて材料コストを計算すると(中古の中空糸フィルターは0円として)8,000円ほどになります。
確認
G1/2のネジがきっちり取り付けできることが確認できました。
取水ホースはワンタッチの散水コネクタで繋ぎます。
入口側はG1/2(呼び径13)の平行ニップルを介して接続。
中空糸フィルターの先にはタケノコニップルを介して短めのホースを繋ぎます。
今後の流れ
部品が揃ったら、まずは組んで実験。
自作する部品は
- ゼオライト・活性炭フィルター
- 電源スイッチ・コネクターボックス
- 折りたたみ式コンパネフレーム
トライアンドエラーで使える浄水器を目指します。
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