光軸の全然合っていない市販LEDバルブをベースに作った、カブ用のヘッドライトバルブですが、今回はコレを改良し、熱を逃がすための対策を施しました。
改造したLEDバルブのお尻に取付けたヒートシンク[放熱ブレード]は効果あり。
これまでの流れ
市販の中華LEDバルブのアルミを削って、LEDの位置を後ろに移動させ、光軸を最適化しました。あわせてCREEの10WLEDに交換し、明るさもアップ。
上:Aliで買ったLEDバルブ 下:光軸を直し、CREEのLEDでパワーアップしたバルブ
しかし、Hi/Lo切替が上手く行かなかったので、2つのドライバをLEDに直付けする形に変更。
ヘッドライトに固定すれば使えます。(ドライバの手前にはAC/DCコンバータ設置済み)
LEDバルブ仕上げ
まずはこのバルブをヘッドライトに固定するため、ヘッドライトソケットを購入。
使うのは金具の部分のみです。432円(@ライコランド)
金具はグラインダーで切断。バネは単1用の電池接点を切って作りました。
取付けはLEDバルブ、バネ、金具の順に置いて、押し回しで固定されます。
熱対策
バルブのお尻側からも放熱させようと考え、アルミパイプを取付けました。
パイプはシリコンで固めました。何だかレコードプレーヤーのヘッドシェルみたい。
アルミパイプを付けたのは、そこにヒートシンクを取付けるためです。
ヒートシンクはアルミで作りますが、その前に紙のモデルで検討。
アルミ板を買うより安いので、ダイソーで鍋蓋を調達。
下図を貼り付けて、金切りバサミで切り取ります。
折り曲げ完了。肉厚が0.5mmほどで思ったよりヤワですが、まあとりあえず。
パイプを通し、『固まる放熱用シリコーン』で固めたら、放熱ブレード完成です。
高いけど、接着する場合はこれが一番いいですね。カチカチに固まります。
放熱ブレード取付け
LEDバルブを取付け、金具で固定します。
パイプに固まらないシリコンを塗ってから、放熱ブレードを差し込みます。
AC/DCコンバーターにLEDドライバーを接続し、ヘッドライトを取付けます。
30分ほど走って、放熱ブレードの温度を測ってみると約50℃になっていました。
多少なりとも放熱効果はありそうです。
光軸と明るさ
最終的な光軸と明るさはこうなりました。
左:ハロゲン (30W) 右:CREE XML T6 +2.8Aドライバー(10W)
やった~!2ヶ月ぐらい掛かって、やっと満足できるものができました。前を走っている車にこの青白い光が反射しているのを見ると、嬉しくてニヤけてしまいます。(*`▽´*)
しばらく使ってみて問題無いようなら、次はもう少しパワーアップしようと考えています。
コメント
さすが、ど根性ですね
でもかっこいいんじゃないですか・・・いいなあ腕があって
放熱板も、さすがですね・・鍋蓋ですか(笑)・・・おみそれしました
これって電球を交換するときは、放熱板をぐにゅってまわして
中の金具も回して交換ですよね
それと、ライトの前面の透明なキャップは解けてきませんかね?
LEDバルブが交換できないとアレなんで、放熱ブレードは
「固まらない」シリコンにしました。回しながら引っ張れば外せます(多分)。
鍋蓋の肉厚は1mmあるかなと思って買ったんですが、意外と薄いんですね。
1mmの板を買って作り直そうかとも考えたんですが、0.5mmでも一応機能してるので、とりあえず良しとしました。
>ライトの前面の透明なキャップ
中古で買った時から溶けていて、そのまま使っています。心配なので外から指で温度を確認していますが、全然大丈夫のようです。
こんばんは~。
凄い!、凄い!、何だかサスペンス小説でも読んでいる気分です。
>アルミ板を買うより安いので、ダイソーで鍋蓋を調達
こういう臨機応変な所が流石です。
普通は、最適な部材を捜し出すだけでも大変でしょうに…
それに、私は放熱板は前方に伸ばすのか?と思っていましたが、
光軸の蹴られを考慮して、後方での放熱に切り替えましたね。
ありがとうございます^^
下手に素材の板を買うより、製品を買ったほうがお得な事は結構ありますね。
例えばABSのパイプはダイソーのタオル掛けがオススメです。
>後方での放熱に切り替えましたね。
ファンレスのLEDバルブに「ヒートリボン」という金属を編み込んだ放熱器が取付けられた製品があったので、それに近いものを目指しました。
今の所、明るさは落ちずに使えているので、LEDが焼けるという事態は避けられそうです。