ソーラーの電力でLi-ionバッテリーを充電したい・・・と思ってAliで買った4種類の充電ボードが届きました。早速動作の違いなどを確認してみます。
左上:Red基板 右上:Blue基板 左下:Black基板 右下:LED Driver用 どれも$1ほど。
電圧電流設定
設定方法は4つ共大体同じです。基本的な手順は下記の通り。
- Inputに設定したい充電電圧よりも高い電圧をつなぐ
- Outputにテスターを繋ぎ、左側の抵抗のネジを回して、電圧を調整する
- Outputにテスターを繋ぎ、右側の抵抗のネジを回して、電流を調整する
まずはBlue基板で試してみます。3S3Pの12Vバッテリーパックを充電するための設定にしてみます。(充電電圧は12.6V、充電電流は2A)
充電電流は最大で7.5A (1C)ですが、普段使っている2Aの100VAC充電器と同じにします。
ソーラーパネルが作ったDC13.7V (13.52V)を入力端子につなぎます。
買ったままの何も弄っていない状態だと入力電圧がそのまま出力されます。(■点灯)
左のポテンショメータのネジを回して、12.6Vに設定。(■点灯)
次に電流計(10Aモード)を出力端子につなぐと、2.48Aと表示されました。(■■点灯)
右のポテンショメータのネジを回して、2.00Aに設定。(■■点灯)
充電実験
このBlue充電ボードを使って、12Vバッテリーパックを充電してみました。
充電中は青■LEDが点灯。充電完了すると、緑■が点灯します。
動画
4種類の基板
Blue基板
LED(インジケーター)が左から赤■/青■/緑■の順で3つ並んでいます。
設定した電流が流れていると赤■が点き、充電中は青■、充電完了で青が消えて緑■が点く。
このBlue基板のみ、M3ネジ用の大きな穴が開いています。
Red基板
LED(インジケーター)が上に1つ、下に2つ並んでいます。
動作はBlue基板とほぼ同じです。LEDの色が違うだけ。
充電中:左の赤■LEDが点灯。
充電完了:右の赤■LEDが点灯。
Black基板
Red基板とサイズは同じ。レイアウトもほぼ同じ。
大きな違いはLEDの色です。
充電中:左の青■LEDが点灯。
充電完了:右の赤■LEDが点灯。
LED Driver兼用
LEDドライバ用またはLi-ion充電用として売られている基板です。
半固定抵抗が3つ並んでいます。真ん中はLEDの点滅速度を調整するためのもの。
充電電圧を12.6Vに設定している様子。(■点灯)
充電電流を2Aに設定している様子。(■点灯■点灯)
まとめ
4枚とも使い方はほぼ同じです。電圧電流を設定する手順は下記の通り。
- INPUTに設定したい充電電圧よりも(2V以上)高い電圧をつなぐ。
- OUTPUTにテスターを繋ぎ、一番左の抵抗のネジを回して充電電圧を設定する。
- OUTPUTにテスターを繋ぎ(10A)、一番右の抵抗のネジを回して充電電流を設定する。
4つの基板の大きな違いはLEDの色。M3ネジが使えるBLUE基板が最も使いやすい。
LED表示の違い
ボード | 充電中 | 満充電 | 備考 |
BLUE | 青■点灯 | 緑■点灯 | 充電中は赤LEDなら良かったのに |
RED | 赤■点灯 | 赤■点灯 | LEDが全部赤なので満充電が分かりにくい |
BLACK | 青■点灯 | 赤■点灯 | 青と赤が逆なら良かったのに |
LED Driver | 青■点滅+赤■点灯 | 赤■点灯 | 充電完了で青点滅が消え、赤点灯が残る |
一般的な充電器と同じように、充電中■→充電完了■でないのは何故なんでしょうね。そうするにはチップLEDを付け替えるしか方法がありません。
ということで、Aliでピンセット型のハンダゴテを買うことにしました。品物が届いたらレポートしたいと思ってます。
コメント
電流値まで任意に設定できるのは凄いですね。
充電完了後の挙動(通電停止or定電流化 等)は、各機共通だったのでしょうか?。
>LED表示色・・・
電動工具などの充電器にも言えることで、なかには同じメーカーでもモデルによりバラバラなんですよね。これは是非、統一規格を制定してもらい所です。
>充電完了後の挙動(通電停止or定電流化 等)
4つともほぼ同じです。設定した電流で充電開始し、徐々に電流が下がって、
バッテリーの電圧と釣り合ったら、充電完了のLEDが点くようです。
>統一規格
もしかすると、本家本元の製品があって、意図的に仕様を違えることで権利関係を逃げてるとか?あるのかもしれません。
充電中、充電完了の色はISOで決まってる可能性はありますね。