Aliで買った充電ボードを使って、12Vバッテリーパック用の充電器を作りました。これまではソーラー電源をインバーターでAC100Vに変換し、市販の充電器で充電していましたが
これを使えば、ソーラー電源のDC13.7Vから直接充電できるようになります。
コンセプト
市販のケースに3Dプリンターで作ったネジボスを接着するという方法を試してみます。ケース内の部品レイアウトを3D CAD (Rhinoceros)で検討することで、正確に作れます。
タカチのプラスチックケースは会員登録すれば3Dデータがダウンロードできます。
充電ボードはBlue基板を使うことにしました。
「ネジボス貼付式」の一番のメリットはインジケーターの穴あけが正確に出来ることです。
3Dプリント
設定はいつも通り。CURAで収縮分0.7%拡大してからABSでプリントします。
平面部に開いている2つの穴がドリルのガイドとなり、正確な位置に穴あけできます。
30分ほどでプリント完了。平面部の板厚は1mm、ネジボスの太さは6mmです。
ケース作り
使う材料は下記の通り。
材料
- XL4015充電モジュール(CC/CV 5A)
- プラスチックケース:タカチTW5-3-9B
- 5.5x2.1プラグコード:カモン製5.5x2.1プラグコード
- 5.5x2.1ジャック:金属製ジャック5Amax
- インジケーター:Φ3透明アクリル丸棒
- 貼付式ネジボス:3Dプリント品
- 樹脂用ネジ:八幡ネジプラスチック用Pタイプ3mm
はじめに、貼付式ネジボスを加工します。
ネジボスに2.5mmドリルで穴をあけ直します。
ケース内側の基板取付用ネジボスは邪魔なので、ミニルーターで切って除去します。
充電基板のターミナルをハンダを溶かして外します。(DCジャックが干渉するため)
アクリル丸棒を図面通り18mmの長さに切って、端面をヤスリで平らに削ります。
DCジャックにコードをハンダ付け。
貼り付け式ネジボスを図面通りに二塩化メチレンで接着。斜めにならないように注意。
内側から3.2mmのドリルで穴あけし、アクリル丸棒を差し込んだ後、接着剤を注入します。
DCジャックとプラグコードを基板にハンダ付けし、ネジで止めれば完成です。
充電電圧と電流が正しいかを再確認。
定格ラベル作り
何用の充電器か分かるようにラベルを貼ることにしました。イラレで版下を作り、カラープリンター用紙に印刷します。
表面にOPPテープ、裏面に両面テープを貼ってカッターで切ります。
貼り付けて完成!
充電
ソーラーで作ったDC13.7VをDCジャックから入力し、DCプラグをバッテリーパックのジャックに挿せば充電が始まります。
充電中インジケーターは青。緑に変われば充電完了です。
LEDの色が見分けにくいので、いつか青を赤に付け替えたいと思っています。
ACの充電器を使わず、DCから直接充電できるようになってスッキリ!(満足度:95)
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