最近はダイソーの店頭で見かけなくなったアルミ製2mmシャーペンですが、お気に入りの筆記具のひとつです。ただ、弱点があって、ステッドラーの芯研ぎ器が使えません。
ナイフでドライバー式に削るよりも、芯研ぎ器を使いたいのです。(ていうか、ドライバー式に削って細線を引いている人ってもう居ないと思いますが。)
ステッドラー
30年以上前の学生時代に買った芯ホルダーです。今では使うことが少なくなりましたが、どこかが壊れるでもなく、まだまだ使えます。
芯ホルダーというのは、お尻のボタンを押すと先端のストッパーが開いて芯が引き出せます。シャーペンのようにノックするごとに芯が出る訳ではありません。
芯研ぎ器に差し込んで、芯ホルダーをハンドルのように回せば芯を尖らせることができます。
ダイソーの2mmシャーペンの芯を芯ホルダーで削る場合、芯を30mm程度出さないと芯研ぎ器のヤスリに到達しません。また、研げたとしても雑に扱うと簡単に折れてしまいます。
今回は芯を長く出さなくてもステッドラーの芯研ぎ器で研げるように改造します。
分解
先端のネジを緩めたらボディと中身に分離できます。
このシャーペンのイイ所はアルミボディであること。
芯研ぎ器に入らないのはこの部分が太いため。六角柱を円柱に削ってやろうと思います。
加工
いつもやる手ですが、ボール盤のチャックに固定して、回転させながらヤスリの当てる方法。
回しながら、ひたすら鉄工用ヤスリや、紙やすりで削ります。
空研ぎペーパーの#100ぐらいで。一方向から圧を掛けるのはあまりよろしくありません。
ペーパーで巻き込むと全体に負荷が掛かりますが、摩擦で結構熱くなります。
こんな感じで先端が20mm程度円くなりました。
加工完了。早速組み立てます。
芯研ぎ器に挿してみると、削った部分がすっぽりと奥まで入りました。
左手で芯研ぎ器を持って、回転してみると・・・
バッチリです。
お気に入りの2mmシャーペンが芯研ぎ器で芯を研げるようになりました。削った所に熱収縮チューブを被せて、滑り止めを付ければさらに使いやすくなりそうです。(満足度:85)
コメント
大変良いですね。星5個以上です
因みにわたしも2.0-0.9ミリを持ってまして09は本当に使いやすく折れにくいので常用してます(05と比べて)文字を書いてますと当然に筆圧が高くなり良く折ります。
また20の芯先を画像の様にされるメリットを教えて頂きたい感じました細い線書きに良いんでしょうか・勝手に考えてみましたがいかがですかまたこの方式の名前等があれば教えていただきたいです。
40年前の図学・製図のテキストには「ノミ型」と書かれていました。
CADが一般化する前までの手書き図面で、細線を引くための手法です。
でも、実戦でこの鉛筆を使った記憶はありません。
寸法線などは0.3mmのシャーペンに2Hの芯って感じでした。
ドラフター、字消板、青焼きの頃ですね。