「電気・ガス価格激変緩和対策事業」ということで、税金で電気代を割り引くそうです。
電気・ガス料金支援|経済産業省 資源エネルギー庁
国民生活・事業活動を守るため、電気・ガス料金の激変緩和措置を行っています。
概要は、電気については低圧で1kwhあたり7円、高圧で3.5円割り引く。ガスは1m3あたり30円割り引くというもの。期間は2023年2月分から2023年10月分まで。(ただし10月は半額)
実際の電気代
燃料費調整単価から割り引かれるので、東京電力EPの場合は下記の通り。
従量電灯Bの場合は、燃料費調整上限の5.13円から7円引いて、-1.87円/kwhとなる。
燃料費調整額単価と、300kwh消費時の電気代 (HTBエナジーとの比較)
東電EP・従量B 燃調単価 (上限無し低圧) |
HTBエナジー 燃調単価 =燃調+電調 |
燃調料金 上段:従量B 下段:HTB (300kwh) |
東電EP 従量電灯B 電気代総額 (300kwh) |
HTB 大江戸極 電気代総額 (300kwh) |
|
8月 | 5.10 | 5.10 | 1,530 1,530 |
10,861 | 10,033 |
9月 | 5.13 (6.50) | 6.50 | 1,539 1,950 |
10,870 | 10,453 |
10月 | 5.13 (8.07) | 8.07+4.62=12.69 | 1,539 3,807 |
10,870 | 12,310 |
11月 | 5.13 (9.72) | 9.72+5.94=15.66 | 1,539 4,707 |
10,870 | 13,210 |
12月 | 5.13 (11.92) | 11.92+6.33=18.25 | 1,539 5,484 |
10,870 | 13,987 |
1月 | 5.13 (12.99) | 12.99+5.84=18.83 | 1,539 5,649 |
10,870 | 14,152 |
2月 | -1.87 (6.04) | 6.04+6.80=12.84 | -561 3,852 |
8,770 | 12,355 |
3月 | -1.87 (4.69) | 4.69+5.54=10.23 | -561 3,069 |
8,770 | 11,572 |
(単位:円) ※12.29現在、HTBエナジーの電源調達調整費は不明
40A/300kwhの料金(燃調、再エネ含まず)東電EP:8,296円 HTB大江戸極:7,468円
再エネ賦課金は各社とも300kwhで1,035円 (3.45×300)
実際のガス代
東京ガスの場合、単位料金がA~F表一律 20.38円割引かれる。
契約中のレモンガスはA~F表一律 30.71円割引かれる。
原料費と単位料金、40m3消費時のガス代
東ガス上 限(円/t) |
レモン平 均(円/t) |
東ガス単位料金 (0-20/-80m3) |
レモン単位料金 (0-20/-80m3) |
東ガス (40m3) |
レモン (40m3) |
|
8月 | 91,600 | 97,630 | 175.87/161.02 | 173.94/159.84 | 7,497 | 7,435 |
9月 | 91,600 | 102,560 | 175.87/161.02 | 178.40/164.30 | 7,497 | 7,613 |
10月 | 102,360 | 110,940 | 185.49/170.64 | 185.79/171.69 | 7,886 | 7,909 |
11月 | 113,120 | 122,310 | 195.02/180.17 | 195.95/181.85 | 8,262 | 8,315 |
12月 | 123,880 | 140,920 | 204.65/189.80 | 212.52/198.42 | 8,648 | 8,978 |
1月 | 134,640 | 150,190 | 214.18/199.33 | 220.81/206.71 | 9,029 | 9,309 |
2月 | 145,400 | 149,370 | 193.80/178.95 | 190.10/176.00 | 8,214 | 8,081 |
3月 | 156,200 | 139,380 | 188.46/173.61 | 181.19/167.09 | 8,000 | 7,724 |
東京ガス基本料金:759円 レモンガス基本料金:759円 (単位:円)
まとめ
自公政権支持率アップのためのバラマキ政策。電力会社にとっては税金で誤魔化しつつ、料金テーブルを値上げするのには良さそう。地域電力の値上げまで新電力の体力が持つのかね。
電気・ガス料金支援|経済産業省 資源エネルギー庁
国民生活・事業活動を守るため、電気・ガス料金の激変緩和措置を行っています。
とりあえず、電気は従量電灯Bを継続。ガスはレモンガスの方が安くなったし、これも継続。
コメント
自分としては、ガソリン高騰の折の元売業者への補填ではなく、一般国民へ見える形での支援政策(規模やその補填額はさておいて)を行ったことを評価したいと思っています。
まぁ、電気もガスもほぼ基本料金で賄っているウチとこは、お零れは廻ってこないのですが^^;)。
>電力会社にとっては税金で誤魔化しつつ・・・
うぅ〜ん…これはちょっと違うんですけどねぇ…。
oink! さんは、政治や経済事に関しての議論を好まれないようですので深堀はできませんが、できればこれらの事柄に関しても認識を深めていただけたらなぁ…っと。
議論は好きですよ。しかし、始まるのは議論じゃなくて、言い合い、分断を生むだけなので、言いたいなら自分の所か、ヤフコメか何か、別のところでやってくれってだけですよ。
持論を押し付けられても、ウザいだけで有難くも何ともないし。
この事業のおかしな所は、問題の根本が燃調の上限であることを何も言ってないことです。
従量電灯は既に実質50%以上割引されているので、やるなら、上限撤廃とセットでやらなきゃ不公平でしょ。新電力を潰したいんですかね。それとも、裏で別に金が動いているのかな。
燃調も三段料金も、下手したら自分の消費電力量も分かっていない人は岸田さんありがとうって思うんでしょうけど。
その前にコロナで溶かした使途不明金12兆円を追求すべきだと思いますけどね。
増税の前にエサ巻いて、GDPがコンマ何%押し上がるのか知らんけど、増胆見え見えでしょ。
議論はお嫌いじゃないとことですので、あえて・・・。
oink! さんの仰りたいことは重々分かりますが、しかし皆が皆 oink! さんのように様々なデータや資料を収集し(出来て)、またそれを系列的に比較検討する・・・なんてできませんよ。
せいぜい、”なんか最近電気代高いなぁ・・・ちょっと節約しなきゃぁ(…でもしない)”程度でしょう。
そういう意味でも、自分は見える政策に効果(意味)があるのではないかと考えます。
>”上限”問題は、そもそもこういった事態がおこあった場合の保険ですゆえ、それが”上限”であるのは当然ではないのですか?。
逆に、上限撤廃してしまうことこそ、不公平になるのではないでしょうか。
>コロナで溶かした使途不明金12兆円を追求すべきだと思い・・・
まさにおっしゃる通り!・・・ですが、野党にもマスコミに、勿論とうのきっしゃにもその能力はないでしょう。阿呆ぅなリーダーを選んじゃった、自分らの責任でけどねぇ…。
まぁ、殆どは繰越しらしい(あくまでも”らしい”)ですが、それでもあんなざっくりした報告書で国費10兆円以上を有耶無耶にできるなんて・・・すんげぇ国ですよね我が酷は。
2月分を新電力(HTBエナジー)で計算してみると、300kwhで、11,881円(多分)
一方、東電EPは8,770円。上限があるか無いかで3,378円の差が出ます。
コストアップ要因は燃料費なのに、そっちは弄らず、テーブルを変えるって
どうなんでしょう。
私としては、「想定外の事が起きたので、本当にゴメンナサイ。もう限界なので上限はやめさせてください。」って言われたほうがスッキリします。
うわぁ・・・そんなに差があるとは…(ちなみに、ウチの今月電気代は¥1,700でした^^;)。
上限設定は、”非常事態”が起こった際の謂わば”保険”であって、新エネ各社はそれらのコスト・投資をカットすることで安い料金を出せていたんですよね(もちろん、それだけではないでしょうけど)。
東電を使い続けている利用者は、割高の料金を払っている分、”非常事態”が起こった今こそ救済されているのではないのですか?。
”非常事態”に備えるから保険であり、いざその時になって、そのコストを払っていた者と払っていなかった者を同列に扱う方が不公平だと思うのですが・・・いかがでしょうか?。
また、電力費の補填は別に税収から投入されているわけではありませんので、そこんところは大丈夫です。